- 自己抜去
自分で管などを抜いてしまうこと。
- 事故抜去
自分や他者が抜いたり、固定がしっかりしていない等、自然に
抜けたりすること。
- 消化態栄養剤
経腸栄養剤。
人工濃厚流動食の一つ。
- 上部消化管
食道、胃、十二指腸のことです。
- 小脈(しょうみゃく)
小脈は脈拍の性状の一つです。
脈拍の大きさ(強さ)の程度になります。
脈拍の大きさは一回の心拍出量を表しています。
心拍出量が少なければ小脈(弱い脈)になります。
動脈の拍動を指で触れる時に、指を押し上げる力は弱くなります。
小脈では脈圧が小さくなります。
1回の心拍出量が多い時には脈が強くなります。
この時の強い脈を大脈といいます。
*脈圧とは収縮期血圧と拡張期血圧の差。
*大脈と小脈が交互に現れる脈を交互脈といいます。
- 徐脈
整脈の一つ。
脈拍数が成人では1分間に60回未満、高齢者では50回未満の脈を
徐脈といいます。
詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
脈拍数の異常
- 徐脈性不整脈
徐脈性不整脈とは、不整脈の中で徐脈を呈する脈のことです。
脈拍数(又は心拍数)が1分間に50回又は60回未満の脈拍の総称です。
徐脈性不整脈には洞性徐脈、洞停止、洞房ブロック、房室ブロックなどがあります。
詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
徐脈性不整脈について
- シリンジ
注射器のこと。
- シリンジポンプ
注射筒輸液ポンプ。
注射器をセットして持続的に薬液を体内に注入する医療機器。
主に、微量でも体に影響の大きい薬剤を、正確かつ確実に投与
する時に利用されている。
静脈から投与される。
クランプ、シリンジホルダー、スライダー、スライダーフック、
クラッチ、スリットなどから構成されています。
*シリンジポンプは輸液ポンプの一つになりますが、シリンジを
使用しない時は、単に輸液ポンプと呼ばれています。
*シリンジポンプで注入される、体に影響の大きい薬剤には
昇圧剤、降圧剤、塩化カリウム、インスリン、抗不整脈薬など
他にもあります。
- 神経原性ショック
突然の痛みや精神的打撃などで迷走神経が興奮して起こるショ
ック状態のことを神経原性ショックといいます。
迷走神経が興奮すると心拍数の減少、血管が拡張して循環血液
量が減少、血圧低下、冷汗、気分不快、顔面蒼白、徐脈、失神
等の症状が現れることがあります。
第6胸椎より高位の脊髄損傷によって交感神経系の緊張が低下
した時にも神経原性ショックが生じるとされています。
皮膚の温度は末梢血管が拡張するため温かく、他のショックと
の区別に有効です。
治療は安静のみで回復する場合もあります。
必要時には末梢血管を収縮させる薬剤のカテコールアミン等や
徐脈がみられる場合は副交感神経を遮断する薬剤のアトロピン等を投与します。
- 人工鼻
Heat and Moisture Exchanger(HME)
気道の乾燥を防ぐために使用されます。
呼気時に得た水分と熱を、吸気時に放出して湿熱交換を行う
医療機器です。
気管内挿管時は気管内チューブの先に、気管切開時は気管カニューレ
(気管切開チューブ)の先に取り付けます。
トラキベントとも呼んでいます。
商品名 例
ギベック/トラキベント(トラキベント、トラキベントプラス)、
トラキフォン、ファーマ人工鼻(ファーマトラックベーシック、
ファーマトラック多機能タイプ)
- 心室細動(しんしつさいどう)
VF
Ventricular fibrillation
心室細動とは心室が小刻みに震えて正常な収縮が行われない
危険な不整脈になります。
充分な血液を全身に送り出すことが出来なくなり放っておくと
死に至る危険な不整脈(致死的不整脈)になります。
臨床上では最も重要な不整脈になります。
詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
心室細動(Vf Ventricular fibrillation)について
- 心室頻拍(しんしつひんぱく)
VT
Ventricular Tachycardia
心室頻拍は心室自体から発生する興奮が連続して頻回に起こる
状態です。
重症不整脈の一つです。
心室細動に移行するおそれがある危険な病態です。
心室性の期外収縮が続けて3個以上出現し心拍数が100回/分
以上になります。
心電図上の特徴としてはRR間隔は比較的一定でQRS波は
幅が広いです。
詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
心室頻拍(VT Ventricular Tachycardia)について
- 浸潤(しんじゅん)
癌細胞や血球(白血球、赤血球など)、脂肪、デンプン等が細胞や
組織、器官などに侵入すること。
*医療現場では、癌細胞がまわりに広がっていく時に使われる事が
多い。
- 振戦(しんせん)
震えのこと。
意識とは関係なく震えること。
☆振戦の種類
本態性振戦(家族性振戦)、安静時振戦、企図振戦(小脳性振戦)
甲状腺機能亢進、書痙、羽ばたき振戦(アステリクシス)、
姿勢振戦、動作時振戦、生理的振戦 など
- シンチグラフィ
核医学的検査。
RI(ラジオアイソトープ=放射性同位元素)を用いた検査方法の
ことです。体に殆ど影響のない微量の放射線を出す薬を体内に入れ
て検査します。
体内に入った放射性医薬品の分布を、ガンマカメラで撮ります。
- シンチグラム
シンチグラフィで得た画像のことです。
脳血流、骨、心筋、甲状腺、腎などのシンチグラムがあります。
- 心停止(しんていし)
CA
cardiac arrest
心停止とは心臓が全身に血液を送り出すことが出来ず、脈拍は
心臓に一番近い頸動脈でも触れなくなり血圧も測定が出来なく
なる状態のことです。
心停止には心静止、無脈性電気活動、無脈性心室頻拍、心室
細動があります。
詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
心停止(cardiac arrest)について
- 浸透圧(しんとうあつ)
浸透圧とは溶媒と溶質が同じで濃度の異なる溶液を半透膜で
隔てた時に、溶質が半透膜を通らない大きさの場合は半透膜
の性質上、溶媒(水等)が膜を通して移動(浸透)し始めます。
この時に濃度の高い溶液のほうにかかる圧を浸透圧といいます。
同じ濃度の場合は浸透圧は生じませんが濃度が異なる場合は
低い方から高いほうへ溶媒が浸透する割合が高くなります。
詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
浸透圧
- 浸透圧比
生理的食塩水に対する浸透圧の比。
末梢静脈からの輸液の浸透圧比の目安は3以下。
中心静脈栄養の場合は、4~7。
- 心房細動(しんぼうさいどう)
AF
atrial fibrillation
心房細動は心房の各部分が不規則で無秩序に頻回に興奮する
状態です。
心房が小刻みに動いて充分な血液が心室に送り込まれない状態。
脈拍は全くの不規則になります(絶対性不整脈)。
詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
心房細動(AF・atrial fibrillation )について
- 心房粗動(しんぼうそどう)
AFL
atrial flutter
突然、心房の興奮が多くなる病態です。
心房自体が比較的規則正しく頻回に興奮する状態です。
心電図では洞結節からの刺激による洞性(正常)P波は欠如し
基線は水平ではなく、鋸歯状の粗い波になります。
詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
心房粗動(AFL・atrial flutter)について
- ◇参考文献
★小脈
書籍
「人体生理学ノート」金芳堂 1982年 p86~p88
「わかって身につくバイタルサイン」学研 2013年 p40~p62
「フィジカルアセスメント ナースに必要な診断の知識と技術」第4版 医学書院 2007 p27~p30 p82
「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 保存版 小学館 1994 p27~
インターネット
ウィキペディアHP
ja.wikipedia.org/wiki/拍動
ja.wikipedia.org/wiki/心拍数
★神経原性ショック
書籍
最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 p700
インターネット
ウィキペディアHP内
ja.wikipedia.org/wiki/ショック