発熱と違って直接体温調節中枢に作用
するのではなく,産生された熱が放散
された熱よりも大きくなった場合や、
体温調節機能が限界を超えたり、
未熟だったりした場合には、熱の放散が
小さくなることがあります。
熱の放散が小さくなると、熱が体内に
こもってしまい体温が上昇することになります。
この時の体温上昇をうつ熱といいます。
◆うつ熱の機序
体温調節機能が正常に働いている場合は
体温は一定に保たれています。
体温調節中枢は外部環境の温度の変化を
感知して体温を一定に保とうとします。
外部環境の温度を直接感知するのは皮膚になります。
例えば外気温が高い場合は皮膚は、
温かさを感知し、体温調節中枢に伝えます。
温かさを感知した体温調節中枢は体温を
一定に保つために血管や汗腺などに働きかけます。
血管が拡張し発汗作用を促します。
外気温度が高い状態が長時間続いた場合
は上記の調節も限界がきます。限界を超
えると放熱が小さくなって熱が体内に
こもることになります。
熱中症がよく知られています。
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