高水準消毒薬:過酢酸製剤


◆フタラール製剤の特徴
殺菌力が強く化学的滅菌としても利用されています。
芽胞にも効果がありますが、菌の
量が多い場合は生き残る場合もある様です。
酸性で酢酸様の強い刺激臭がします。
酸化作用が強いため医療機器等の
材質によっては劣化又は腐食する
ことがあります。その為、ゴム類
や鉄、銅、真鍮等の材質で出来た
医療機器などには適しません。

皮膚や粘膜などに触れた場合は、
白色化したり、浮腫を伴ったり、
眼に触れた場合は失明のリスクもあります。


◆対象となる医療機器など
他の高水準の消毒薬と、ほぼ同じ
ですが、ゴム類や鉄、銅、真鍮等
の材質で出来た医療機器等には適しません。



◆用途・目的
医療機器等の化学的滅菌、殺菌消毒


◆濃度と浸漬時間
アセサイド6%消毒液(商品名)を
使用する場合、実際に使用する
濃度は 0.3% で、5分以上
芽胞の場合は、10分以上

過酢酸製剤:商品名の例
アセサイド6%消毒液
エスサイド消毒液6% など


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洗浄・消毒・滅菌 項目一覧

 


◇参考文献
書籍
「クラールビジュアルテキストブック・よくわかる微生物」医学芸術社 p110-p115
「最新医学大辞典」(医歯薬出版株式会社)
「ナースのための感染症対策マニュアル」文化放送ブレーン p14,p15
「ナース必携最新基本手技AtoZ/保存版」小学館 p252-p266

インターネット
厚生労働省HP内 
「無菌操作法による無菌医薬品の製造に関する指針」の改訂について
//wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T110422I0020.pdf
「医療施設における院内感染(病院感染)の防止について」
//www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0202-1a.html
医療施設における院内感染の防止について
www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0906-3d.pdf
平成16年度及び平成17年度試行物質リスク評価書 p28~
www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0912-6g.pdf

医薬品医療器機総合機構HP内
「滅菌法及び無菌操作法PDF」
www.pmda.go.jp/public/pubcome_200906/file/004-0906.pdf

人工呼吸の安全セミナーテキスト P9-p10
www.info.pmda.go.jp/anzen_gyoukai/file/jamei01.pdf

各商品の添付文書

一般社団法人・日本医療機器学会HP内
医療現場における滅菌保証のガイドライン2010 p96~
www.jsmi.gr.jp/guidelinenew010.pdf
洗浄評価判定ガイドライン
www.jsmi.gr.jp/senjyou.pdf

社団法人・日本感染症学会HP内 洗浄
www.kansensho.or.jp/sisetunai/2008_3_pdf/04.pdf

ウィキーペディア
ja.wikipedia.org/wiki/消毒
ja.wikipedia.org/wiki/消毒薬
ja.wikipedia.org/wiki/滅菌
ja.wikipedia.org/wiki/洗浄
ja.wikipedia.org/wiki/オルトフタルアルデヒド
ja.wikipedia.org/wiki/グルタルアルデヒド
ja.wikipedia.org/wiki/過酢酸