胃瘻カテーテルの選択


*交換用の胃瘻カテーテルの場合です。

胃瘻カテーテルは胃内固定板が2種類、
体外固定板につながるタイプが2種類で
それぞれの組み合わせで4種類になります。
以下の4種類の中から選択されます。
胃内固定板がバルーン型で体外固定板につながるのがボタン式
胃内固定板がバルーン型で体外固定板につながるのがチューブ式
胃内固定板がバンパー型で体外固定板につながるのがボタン式
胃内固定板がバンパー型で体外固定板につながるのがチューブ式

形や長さや太さ、材質も様々あります。
メーカーも数社あります。
個人にあった種類を担当医師などと相談
しながら決めることになります。

◆胃瘻カテーテルの選択の例
胃瘻カテーテルにはそれぞれ利点と欠点があります。
それぞれの特徴をよく理解し、
検討して選択されることになります。
ADL(日常生活動作)や介護側の負担の
程度、胃瘻や皮膚の状態、コスト面など
総合的に検討して選択されます。
途中で種類を変更する場合もあると思います。

●体外固定板の選択
ボタン式
活動が多い患者さんの場合は事故抜去の
可能性が低いボタン式が推奨されます。

チューブ式
ベッド上で1日を過ごすことが多い寝た
きりの患者さんで体動が少ない患者さん
の場合は介護者の負担がより小さいチュ
ーブ式が推奨されます。
腹壁の厚さの変動が大きい場合は胃瘻の
長さを調節できるチューブ式が推奨されます。
初回造設時の場合はチューブ式の胃瘻カテ
ーテルを使用するケースが多い様です。

●胃内固定板の選択
バンパー型
家庭で管理がしやすいのはバンパー型になります。
固定がしっかりして抜け難く交換の間隔
が長い(4~6ヶ月置き)為、管理がよりし易くなります。
在宅でも交換は可能ですが、内視鏡下で
行うことが推奨されています。

バルーン型
バルーン型は看護師でも交換が可能で、在宅で交換できます。



胃瘻 項目一覧

 


◇参考文献
書籍
PEG(胃瘻)栄養・適切な栄養管理を行うために 改訂版フジメディカル出版 2009
p59-p61

胃瘻PEG合併症の看護と固形化栄養の実践 日総研 2007
p25-p27

実践できる在宅看護技術ガイド」(学研)2013年
p24

介護職員等のための医療的ケア 喀痰吸引・経管栄養等の研修テキスト ミネルヴァ書房 2013年
p117