◆外殻温度(末梢皮膚温)の適応
末梢皮膚温を測定する目的は、殆どが
深部体温との温度差を知る為です。
温度差が重要になるケースとしては
心疾患や心臓手術などがあります。
末梢循環不全のリスクが高い場合などに測定されます。
全身麻酔中の悪性高熱症の診断やシバリ
ングの予測などにも必要になります。
測定部位としては、足底部や手掌部などです。
*目的や病態などにより他の部位も選択されます。
◆測定方法
皮膚表面用の体温プローブを皮膚に張り付けます。
皮膚表面用のプローブの先は、貼り付け
やすいように丸く平らになっています。
プローブの先はにサーミスタが封入されています。
貼り付ける前は、皮膚を清潔にして乾かしておきます。
専用のカバーをセンサーの反対側に取り
付けて、センサー側を皮膚に張り付けます。
病状などが安定するまで、又は目的の
データが集まるまで測定します。
外殻温度は変動しやすいため、モニターで観察・記録されます。
◆メモ◇~~~~~~
人が暑くもなく寒くもない時の皮膚表面
の温度は34度とされています。
外気温等に最も大きく影響される部分は
足底部や手掌部になります。
深部温度と外殻温度(末梢皮膚温)の
差は部位にもよりますが、約2~3℃とされています。
温度差が大きいと末梢循環不全のリスクが高くなります。
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