心電図の波には、P波、Q波、R波、
S波、T波、U波があります。
心臓の電気的刺激が伝わっていく順番に
なります。
洞結節から発生した電気的刺激は、
心房→心室中隔→心室の順に伝導しています。
正常な心電図で必ず出現するのが
P波、R波、T波になります。
P波が心電図上で最初に描かれる波になります。
次いでQRS波、T波、U波の順に記録されます。
P波は心房の興奮を表しています。
QRS群(QRS波)は波形の中で一番
大きい振れになり心室の興奮を表わしています。
T波は心室の興奮が終わって興奮がさめ
ていく過程を表しています。
U波はT波の後に続く波で、Ⅱ、V3で
見られることが多いようですが、他の波
とは異なり、はっきりと定義はされていないようです。
心電図を判断するうえでの主な波は、
P波、QRS波、T波になります。
正常な心臓でも誘導部位や個人によって
Q波、S波、U波は出現しない場合もあります。
刺激伝導系について
正常な心臓では洞(房)結節から
発生した電気的刺激は、
心房筋→房室結節→ヒス束→左脚と右脚
→プルキンエ線維→心室心筋の順に伝わります。
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