放熱について


◆放熱とは?

放熱とは、基礎代謝や運動代謝などで
産生された熱(産熱)を、体外へ放散
することです。
熱を外に逃がさないと体内にこもってしまうことになります。

◆放熱の機序

放熱の主な機序には、蒸発、輻射、対流
伝導などがあります。

蒸発
発汗や不感蒸泄(呼気や皮膚などから)

輻射(熱放射)
熱が電磁波として外に放射される。

対流(熱伝達)
外気温が皮膚温より低いと、皮膚の温度は冷やされる。
皮膚温が外気温より高い場合は、皮膚
周辺の空気が温まり、温まった空気は
上昇します。同時に温度の低い空気は
温かい空気の下に潜り込みます。
温度の低い空気が皮膚表面に流れ込むために温度が低くなります。

伝導
外気温に直接触れている皮膚温は体内温
より通常は低い為、温度の高い部分の
血管などから、温度が低い方の皮膚の方へ熱は移動します。
直接肌を冷やすことで体温が下がるのはこの為です。
血液量が多い部分を冷やすと効果が高くなります。
例えば、冷やしやすく効果が高い部位は
腋窩や頸部、鼠径部などです。これらの
部位には太い動脈が走っている為です。

◆放熱の調節

産生された熱を効率よく体外へ逃
がすのに大きな役割を果たしているのが血管と汗腺です。

血管の拡張
血管が拡張することで血管の表面積
が広くなり、血液の量も増える為、
体外に逃げる熱が多くなります。
輻射、対流、伝導による熱の放散を多くします。

汗腺
発汗作用が促されることで熱の放散を多くします。
汗が蒸発する時に熱も一緒に奪われます(気化熱)。

◆放熱を妨げる要因

・脱水
・外気温が高い 
・湿度が高い
・風がない
・衣服や掛け物などが多い 
・うつ伏せ(赤ちゃん)
・発熱している
・体温調節機能の障害、低下、未発達
 など

続きはこちらです⇒ 産熱について?




◇参考文献
書籍
「最新医学大辞典」 医歯薬出版株式会社 p869
「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 小学館 p33~p36
「フィジカルアセスメントナースに必要な診断に必要な知識と技術」医学書院 p33~p35
「ナースのための感染症マニュアル」ナース専科 文化放送ブレーン p22 p23
「人体生理学ノート」 金芳堂 p57
「ナースに必要な日常英語表現と略語」第2版 医学書院 p158
「ポケット版カルテ用語辞典」編集大井静雄 照林社発行 小学館発売 p8
「家庭医学大百科」主婦の友社 p1231

インターネット
「ウィキーぺディア」
http://ja.wikipedia.org/wiki/バイタルサイン
http://ja.wikipedia.org/wiki/体温