呼吸運動について


呼吸をする為に必要な肺や胸郭系の運動
のことを呼吸運動といいます。
肺での換気(外呼吸・肺呼吸)を可能に
する為の呼息と吸息のことです。
空気を肺へ送り込むための呼吸運動が
吸息になります。吸気とも言います。
逆に肺胞でガス交換された二酸化炭素等
を体外へ排出する為の呼吸運動を呼息と
いいます。呼気とも言います。


◆呼吸運動のしくみ

通常の呼吸(安静時呼吸)では、呼吸筋
(横隔膜や外肋間筋)が収縮することで
胸郭が拡がり肺が膨張します。同時に
空気が肺へ流入します。
その後、呼息へと移行します。

通常の呼吸では吸息が終わると、呼吸筋
(横隔膜や外肋間筋)が緩みます。
呼吸筋が緩むと胸郭や肺は自らの弾性に
より縮みます。
胸腔内腔が小さくなり圧が上昇します。
同時に肺は収縮し、肺内のガスが気道を
通って体外へ排出されます。
通常の呼吸では、呼息時は呼吸筋は収縮しません。
呼気時は胸郭や肺は自らの弾性により収縮します。

通常(安静時)の呼吸で使われる主な
呼吸筋は、吸息時の横隔膜や外肋間筋になります。

通常の呼吸での吸息時は横隔膜や外肋間
筋が収縮し、同時に胸郭が拡張します。
胸郭の拡張時は胸腔内圧が低下(陰圧が
増す)して、肺が膨らむと同時に空気が
自然に肺へ流入します。
その後、横隔膜や外肋間筋の収縮が終わ
ると横隔膜や外肋間筋は弛緩します。
縮んでいた呼吸筋が緩むと、胸腔内圧が
上昇(陰圧が小さくなる)し、同時に
肺も収縮し呼息に移行します。
肺の二酸化炭素等が体外へ排出されます。

呼息時は、胸郭や肺の自己の弾性により
収縮する為、呼吸筋は通常は使われません。
激しい運動の時や意識して強い呼吸運動
をする場合は、呼息時も筋肉を使います
この時は腹筋群や内肋間筋等が使われます。
咳嗽時も腹筋群や内肋間筋が使われます
吸息(吸気)の時と呼息(呼気)の時に
使われる筋肉は異なります。

努力呼吸について
努力呼吸とは、安静時には使用されない
呼吸筋(呼吸補助筋)を働かせて行われる呼吸のこと。
鼻翼呼吸や肩呼吸、下顎呼吸、陥没呼吸
などの呼吸状態を努力呼吸といいます。
努力呼吸では安静時に使われる横隔膜や
外肋間筋以外の呼吸筋も動員されます。
吸気時に使われる呼吸補助筋には、
胸鎖乳突筋、僧帽筋、斜角筋等があります。
呼気時に使われる呼吸補助筋には
内肋間筋、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋
腹横筋等があります。


続きはこちらです→ 呼吸筋について






◇参考文献
「フィジカルアセスメント ナースに必要な診断の知識と技術(医学書院)」p38~p39
「わかって身につくバイタルサイン(学研)」p94-p113
「呼吸器看護ポケットナビ(中山書店)」
「実践できる在宅看護技術ガイド(学研)」p108
「呼吸サポートのための呼吸管理セーフティーBOOK(メディカ出版)」p94
「人工呼吸ケアのすべてがわかる本(照林社)」p265~
「一歩先ゆく呼吸リハビリテーション(メディカ出版)」p134 ~
「人体生理学ノート(金芳堂)」p71~p78
「最新医学大辞典(医歯薬出版株式会社)」
「家庭医学大百科(主婦の友社)」
 
インターネット
ウィキペディアサイト内
https://ja.wikipedia.org/wiki/呼吸
https://ja.wikipedia.org/wiki/呼吸器
https://ja.wikipedia.org/wiki/胸鎖乳突筋