熱による消毒方法:煮沸消毒・熱水消毒


熱による消毒方法には煮沸消毒と
熱水消毒があります。

◆煮沸消毒
煮沸消毒は、水を沸騰させた中に、
耐熱性のある医療機器などを入れて
15分間以上煮沸させる方法です。

結核菌、ウィルス、真菌、芽胞を
除く細菌に有効とされています。
煮沸後はよく乾燥させます。
消毒効果の持続は1日とされています。

熱に弱い機器に対しては薬剤など別の
方法で消毒します。

芽胞を持たない病原菌の多くは65度の
温度で30分間の加熱処理で死滅するといわれています。



◆熱水消毒
熱水消毒は高温の熱水や蒸気で消毒する方法です。
各国で熱水の温度と消毒時間は違う
様ですが日本の場合は、医療機器や
リネン類は80℃で10分間の消毒が必要です。
結核菌、ウィルス、真菌、芽胞を
除く細菌に有効とされています。

洗浄、すすぎ、消毒、乾燥の一連の
工程を自動的に行う医療用の洗浄装
(ウォッシャーディスインフェク
ター・WD)が普及しています。

 

低温長時間殺菌法とは?
65度の温度で30分間、加熱処理
して殺菌すること。
牛乳などの殺菌法に利用されています。

水の沸点は100℃
煮沸消毒の温度は100℃


続きはこちらです→ 薬剤による消毒方法

 

 

洗浄・消毒・滅菌 項目一覧

 


◇参考文献
書籍
「クラールビジュアルテキストブック・よくわかる微生物」医学芸術社 p110-p115
「最新医学大辞典」(医歯薬出版株式会社)
「ナースのための感染症対策マニュアル」文化放送ブレーン p14,p15
「ナース必携最新基本手技AtoZ/保存版」小学館 p252-p266

インターネット
医薬品医療器機総合機構HP内
「滅菌法及び無菌操作法PDF」
//www.pmda.go.jp/public/pubcome_200906/file/004-0906.pdf

人工呼吸の安全セミナーテキスト P9-p10
//www.info.pmda.go.jp/anzen_gyoukai/file/jamei01.pdf

厚生労働省HP内 
「医療施設における院内感染(病院感染)の防止について」
//www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0202-1a.html
医療施設における院内感染の防止について
//www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0906-3d.pdf

ウィキペディア
//ja.wikipedia.org/wiki/滅菌
//ja.wikipedia.org/wiki/消毒
//ja.wikipedia.org/wiki/洗浄