◆電子体温計の原理
体温計の先端にあるセンサー(サーミスタ)で温度を測定。
サーミスタの電気抵抗を利用してデジタル表示されます。
計測が終わると電子音が鳴ります。
ボタン電池が内蔵されています。
最も多く利用されています。
◆電子体温計の種類
実測式(平衡温)の電子体温計
その時の体温をそのまま表します。
それ以上は上がらない温度(平衡温)を測定することが出来ます。
腋の下なら10分、口腔であれば5分ほどかかります。
予測式の電子体温計
平衡温(これ以上はあがらない温度)を短時間で予測します。
30秒から90秒など、短時間で体温を予測します。
実測式+予測式の電子体温計
両方を併せ持つ。
予測値を知らせる電子音が鳴ったあと、
さらにそのまま測定すると、実測値を知らせる音が鳴ります。
*メーカーや種類によって測定時間は異なります。
◆電子体温計の利点
・水銀体温計よりも壊れ難く、安全
水銀体温計が壊れた時はガラス片で怪我
したり、水銀の取り扱いにも注意する必要があります。
・使用後の手間がかからない
水銀体温計の場合は、測定後は水銀を
水銀だまりまで戻す手間がかかります。
・予測値の場合は短時間で測定できる
など
◆電子体温計の欠点
・水銀体温計より誤差が生じやすい
・種類によっては消毒液に浸せないものもある
・電池交換が必要
・水銀体温計より高価なものが多い
など
◆測定部位
腋窩、口腔、直腸。
直腸用の電子体温計は種類は少ないようです。
基礎体温の場合は口腔用の電子体温計で測定します。
種類によっては、腋窩と口腔、口腔と直腸、兼用のものもあります。
◆測定時間
実測値の場合
水銀体温計とほぼ同じです。
腋窩の場合は、10分です。
口腔の場合は、約5分。
直腸の場合は、約3分。
予測値の場合の例
腋窩、口腔、直腸ともだいたい、
20秒から90秒。
*予測値の場合はメーカーや種類によって多少違います。
続きはこちらです⇒ 水銀体温計について