固定の方法にはいくつかあります。
医療機関や医師、看護師等により固定方法は異なります。
又、患者さんの状態によっても違ってくると思います。
一つの例として参考にして頂けたらと思います。
ここでは気管内チューブ挿入時に、使用さ
れるバイトブロックの一般的な使用方法について記載しています。
◆バイトブロックの固定方法
気管内チューブは軟らかい為、それより
も硬いバイトブロックで支え、固定します。
フランジの凹を気管内チューブ本体に合わせます。
フランジ上部を上唇と上顎歯の間に、
フランジ下部を下唇と下顎歯の間にあてます。
フランジでバイトブロック本体が沈み
込まないようにしています。
本体を上下の切歯で噛ませ、気管内チュ
ーブと共に口角に固定します。
通常は口角側から気管内チューブ、
バイトブロックの順番で固定します。
気管内チューブ自体を固定してから、
バイドブロックと共に固定するか、別々に固定します。
気管内チューブを固定しないまま、バイド
ブロックと共に固定した場合は、舌などで
バイドブロックを動かした時に気管内チュ
ーブも一緒に動いてしまうため、位置ずれ
や抜管のリスクが高くなります。気管内
チューブだけをしっかり固定した後に、
バイドブロックを合わせて固定します。
◆バイトブロックの合併症
●フランジ(ツバ、サヤ)の圧迫による口唇の潰瘍形成
●バイドブロック本体の先(咽頭側)の圧迫による舌の潰瘍形成
●歯の損傷(破折や脱臼など)など
続きはこちらです→ マギル鉗子について
ラテックスアレルギーについて
天然ゴムで作られた製品に対する即時型
のアレルギー反応をラテックスアレルギーといいます。
バイトブロックに限らず医療機関でよく
使用されている手袋や手袋に付着してい
るパウダー、カテーテル、絆創膏等天然
ゴムを含む製品を使用する場合は注意が必要です。
アレルギーのある人はラテックスフリー
の製品を使用することが必要です。
*ラテックス(latex)とは?
ゴムの木などの乳液又はそれに似た合成物のこと。
(広辞苑より)