◆カフシリンジ(注射器)の役割
気管内チューブのカフを空気で膨らませるために用います。
カフ圧計を使用して膨らませる方法も
ありますが、緊急時の場合や手技的な
理由で、シリンジを使用するケースが多いです。
注入量は気管チューブやカフの種類により異なります。
カフ圧計を使用する場合は、圧を基準に注入します。
カフ圧計がない場合や、緊急時の場合、
カフ圧計が使用できない気管チューブ等
の場合は、エアリークがなくなるまで
注入します。
一つの目安として、耳たぶの固さがいい
とされていますが、合併症予防の為には
カフ圧計での適正な圧の管理が大切になります。
◆カフシリンジの使用方法 例
5ml 又は 10mlのシリンジを用意します
気管内チューブを挿入後、パイロット
バルンのバルブ(一方弁)にシリンジを
挿し込んで、空気を注入します。
エアリークがなくなるまで注入します。
空気注入後はシリンジを取り外します。
挿し込んだままにしておくと、カフ内の
空気が少しずつ洩れる危険があります。
注入後、気管チューブなどを固定した後に
カフ圧計で適正圧に調節します。
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