カフシリンジについて

 

◆カフシリンジ(注射器)の役割

気管内チューブのカフを空気で膨らませるために用います。
カフ圧計を使用して膨らませる方法も
ありますが、緊急時の場合や手技的な
理由で、シリンジを使用するケースが多いです。
注入量は気管チューブやカフの種類により異なります。

カフ圧計を使用する場合は、圧を基準に注入します。
カフ圧計がない場合や、緊急時の場合、
カフ圧計が使用できない気管チューブ等
の場合は、エアリークがなくなるまで
注入します。
一つの目安として、耳たぶの固さがいい
とされていますが、合併症予防の為には
カフ圧計での適正な圧の管理が大切になります。

◆カフシリンジの使用方法 例

5ml 又は 10mlのシリンジを用意します
気管内チューブを挿入後、パイロット
バルンのバルブ(一方弁)にシリンジを
挿し込んで、空気を注入します。
エアリークがなくなるまで注入します。
空気注入後はシリンジを取り外します。
挿し込んだままにしておくと、カフ内の
空気が少しずつ洩れる危険があります。

注入後、気管チューブなどを固定した後に
カフ圧計で適正圧に調節します。

続きはこちらです→ 固定用テープについて



気管内挿管 項目一覧




◇参考文献
書籍
「ロールプレイで学ぶ 呼吸ケア・呼吸管理のキーポイント」 p124~p129メディカ出版
「写真でわかる臨床看護技術② 呼吸・循環・創傷ケアに関する看護技術を中心に!」 p63~p73インターメディカ
「はじめて人工呼吸器」p12~p17メディカ出版
「ナース必携最新基本手技AtoZ」 p55~p60EXPERT・NURSE 
「器械的人工呼吸マニュアル」ナース専科」 p28~p30 文化放送ブレーン
「続カラー版マンガで見る手術と処置」 p36p~39小学館 
「最新医学大辞典」 p279 (医歯薬出版株式会社)
「イラスト救急処置マニュアル」南江堂
「気管吸引のガイドラインを完全準拠 わかる!できる!気管吸引あんしん教育ガイド」 p9~p12メディカ出版
「呼吸サポートチームのための呼吸管理セーフティーBOOK」 p106~p111 p130~p140 MCメディカ出版

インターーネット
医薬品医療機器情報提供ホームページ内
ハイ・ロー・ハンドカフ圧ゲージII
//www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/13B1X00069VB001A_A_08_01/
自動カフ圧コントローラ
//www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/13B1X00069VB002A_A_02_01/