ここでは成人の場合の吸引方法をまとめてあります。
一つの例として参考にしていただければと思います。
ひとり一人看護の方法は異なりますので、
詳細に関しては 担当医師や看護師などと
よくご相談ください。
各医療機関や医師、看護師などにより、
治療方針や看護方針、手技、取り扱う医療
機器など異なる場合もあります。
一つの参考例としてご利用頂ければと思います。
◆気管支内の吸引
顔が正面に向いている状態では、吸引
カテーテルは右の気管支に入りやすいと
されています。右の気管支の方が左の
気管支より太く、角度も小さい為です。
左の気管支に痰が溜まっているようで
あれば、顔を右側に向けるとカテーテル
が左の気管支へ入りやすくなります。
右の気管支に確実に挿入する場合は、
左に顔を向けます。
気管支内へ挿入する時は、門歯又は鼻先
から気管分岐部(第4~5胸椎、胸骨角
あたり)より数センチ長くなりますが、
気管支内の吸引は合併症のリスクが高く
なりますので、細心の注意が必要です。
気管支内への吸引は、吸引圧をかけてい
る時間が長くなりがちです。
短いにこしたことはありませんが、出来
れば10秒以内、長くても15秒迄です。
気管支内の吸引は、合併症のリスクが高く
なるため、酸素吸入、アンビューバッグ等
が必要になるときもあります。
続きはこちらです⇒ 吸引カテーテルの清潔保持