洗浄の目的


洗浄の目的は消毒や滅菌をより確実
に実施するためです。
目に見える付着物(埃や汚れ、血液
等)と目に見えない付着物(微生物
等)を出来るだけ多く取り除くこと
により、消毒や滅菌の効果を十分に
得られるようにします。
洗浄しなかったり、洗浄が不十分の
場合は、付着物が消毒薬の効力を弱
めたり、消毒薬や熱などにより付着
したものを変性、凝固、固着させる
リスクがあります。これらが消毒や
滅菌を邪魔して十分な効果が得られ
なくなります。又、微生物の数が少
なければ少ないほど、十分な効果を
得られる確率がより高くなるため、
なるべく少なくする必要があります

消毒や滅菌の効果を妨げない為には
洗浄はとても重要な作業になります
感染防止だけではなく、器材などの
性能の保持にもつながります。

消毒や滅菌の前だけではなく、消毒
した後にも洗浄します。消毒薬を
残さない為です。薬剤が残っている
と人体に害を及ぼすリスクがありま
す。又、器材などの性能の保持にもなります。

人体(粘膜、手術野、創傷部位等)
に使用する医療機器の場合は滅菌水
で洗い流します。
例えば、高水準に使用する消毒薬は
毒性や刺激の強いものもある為、
滅菌水などで十分に洗い流す必要があります。

続きはこちらです→ 消毒の目的

 

 

 

 

洗浄・消毒・滅菌 項目一覧

 

 


◇参考文献
書籍
「クラールビジュアルテキストブック・よくわかる微生物」医学芸術社 p110-p115
「最新医学大辞典」(医歯薬出版株式会社)
「ナースのための感染症対策マニュアル」文化放送ブレーン p14,p15
「ナース必携最新基本手技AtoZ/保存版」小学館 p252-p266

インターネット
厚生労働省HP内
無菌操作法による無菌医薬品の製造に関する指針」の改訂について
//wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T110422I0020.pdf

医薬品医療器機総合機構HP内
「滅菌法及び無菌操作法PDF」
//www.pmda.go.jp/public/pubcome_200906/file/004-0906.pdf
人工呼吸の安全セミナーテキスト P9-p10
//www.info.pmda.go.jp/anzen_gyoukai/file/jamei01.pdf

厚生労働省HP内 
「医療施設における院内感染(病院感染)の防止について」
//www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0202-1a.html
医療施設における院内感染の防止について
//www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0906-3d.pdf

ウィキペディア
//ja.wikipedia.org/wiki/滅菌
//ja.wikipedia.org/wiki/消毒
//ja.wikipedia.org/wiki/洗浄