画像診断検査とは?
エックス線や超音波、磁気、核医学をなどを利用して、
体の異常を画像によって調べる検査です。
代表的な検査には、エックス線検査(レントゲン検査)、超音波、CT、
MRI などがあります。
シンチグラフィ(核医学検査)
シンチグラフィとは?
RI(ラジオアイソトープ=放射性同位元素)を用いた検査方法のことです。
体に殆ど影響のない微量の放射線を出す薬を体内に入れて検査します。
体内に入った放射性医薬品の分布を、ガンマカメラで撮ります。
☆放射性医薬品とは、IRを含んだ薬剤のことです。
☆シンチグラムとは、シンチグラフィで得た画像のことです。
放射性同位元素の種類
検査部位により、種類が異なります。
主な元素: Ga ガリウム Tl タリウム I ヨウ素 Tc テクネチウム など
主な放射性医薬品の例(商品名)
心筋 → 塩化タリウム
脳 → セレテック・パーフューザミン・ニューロライト
骨 → テクネMDP、クリアボーン など
腫瘍や炎症(ガリウムシンチ) → クエン酸ガリウム
甲状腺 → 塩化タリウム テクネチウム ヨードカプセル
※診断用と治療用があります。ここでは、診断用の医薬品を挙げています。
主な検査部位
心筋シンチグラフィ
狭心症や心筋梗塞、心筋炎、心筋症など
経皮的冠動脈形成術(PTCA)や冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)の判定
脳血流シンチグラフィ
脳には、血液内の物質を選択して、脳の組織に取り入れている部分があります。
この部分を脳血管関門(BBB)といいます。ここに障害があれば、通常であれば
この部分から入れない放射性同位元素が入り、病変がわかります。
骨シンチグラフィ
骨の代謝の異常がわかります。
骨折、他からの癌の骨転移、骨髄炎などの診断
☆骨盤内にある膀胱に尿が溜まっていると、正確な診断が出来ないため、
撮影する前に、排尿をすませておきます。
腫瘍・炎症シンチ(ガリウムシンチ)
腫瘍や炎症の部位の確認と程度
治療効果の判定(放射線治療や化学療法など)
甲状腺シンチグラフィ
腎シンチ
肝シンチグラフィ
検査方法
※検査部位によって異なります。
検査前の準備
食事制限。(検査部位により異なります)
排尿をすませる(検査部位により異なります)
☆ガリウムシンチでは、検査日の前日と前々日に下剤を内服します。
ガリウムシンチの薬品は、多くが腸管へ排泄されるためです。
放射性医薬品の投与
殆どが静脈注射です。
※肺の換気を検査する場合は、マスクを使用してガス状の薬剤を吸入します。
検査部位の撮影
医薬品や検査する部位により、撮影する時間が異なります。
投与して、すぐの場合から(肺の検査など)
2〜3日後(腫瘍・炎症など)に撮影する場合もあります。
副腎皮質ホルモンの検査では、7日後に撮影。
☆薬品が目的の部位に集まってから撮影するため、時間が異なります。
又数回撮影する場合もあります。
検査時の体位
殆どが仰向け
☆部位によっては、頭を横に向けたり、両手が邪魔なならない様に
上にあげたりする場合もあります。
注意すること
撮影中は、体は動かさないようにします。
時計、アクセサリー、ベルトなど、金属類は外します。
長 所
比較的リスクが低く、多くの情報を得ることができます。
副作用も少ない。
短 所
検査が高額
治療用の放射性医薬品について
甲状腺の治療や骨転移などによる疼痛緩和の目的で利用されています。
甲状腺治療では、ヨード 骨の疼痛緩和には
投与方法は内服です。
SPECTについて
勉強中です。
はてな?
被ばく量は?
極少量 胸のレントゲン1枚程度
体外へ全部排泄される?
文献を収集中です。
用語集
現在作成中です
関連ページ
少しずつ追加しています。
又、見直しもしておりますので、気がついた時点で、書き直し、
修正、追記しております。
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■参考文献
書籍
「エキスパートナース・新検査マニュアル」(小学館)
「最新・医学大辞典」(医師薬出版株式会社)
「ナースのための画像の読み方マニュアル 完全保存版」(文化放送ブレーン)
「広辞苑」
インターネット
「日本核医学会」
「日本核医学会技術学会」
「ウィキペディア」
開設日: 2009/10/31
更新履歴: 2009/10/31 11/03
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