ここでは成人の場合の吸引方法をまとめてあります。
一つの例として参考にしていただければと思います。
ひとり一人看護の方法は異なりますので、
詳細に関しては 担当医師や看護師などと
よくご相談ください。
各医療機関や医師、看護師などにより、
治療方針や看護方針、手技、取り扱う医療
機器など異なる場合もあります。
一つの参考例としてご利用頂ければと思います。
◆吸引カテーテルの挿入する長さ
目盛りの付いたカテーテルが便利です。
●事前に長さを決めておきます
長さの目安 例1
門歯又は鼻先から胸骨上窩(首の下の窪み
の部位)あたり迄。
長さの目安 例2
門歯又は鼻先から気管分岐部(第4~
5胸椎、胸骨角あたり)まで。
長さを測る方法のひとつとしては、細い
ヒモやメジャー等を使用して、門歯又は
鼻先から耳介の下、首を通って最終部位
まで辿って測定します。
首の傾きによっても多少違ってきます。
長さを事前に決めておく一番の理由は、
それ以上深く挿入しない様にする為です。
決めておいた長さまで挿入する必要がない
場合もあります。
気管支内へ挿入するときは上記の例2
(気管分岐部)より数センチ長くなります
が、気管支内の吸引は合併症のリスクが
高くなりますので必要最小限に。
カテーテルの挿入する長さや角度は、患者
さんによって異なります。又、痰の位置に
よってもことなります。
長さを決める目安としては、中・下咽頭
から気管分岐部迄は約10~12cm。
◆エアウェイを挿入している場合
エアウェイを挿入している場合は、エア
ウェイの長さも把握しておきます。
経口の場合も経鼻の場合も、エアウェイ
の長さにプラス1~2cm(くらいですか
ね?)の部分までカテーテルを挿入後、
陰圧をかけ始めます。
続きはこちらです⇒ 気管支内の吸引