鼓膜検温法


◆鼓膜検温の適応

鼓膜温の測定は主に乳幼児に実施される場合が多いです。
乳幼児は外耳道が短く太い為、鼓膜をとらえやすいとされています。
検温時間が短い為、乳幼児には向いています。

鼓膜検温は手技や外気温に影響を受け
やすく、誤差が生じやすいといわれています。
うまく測定できない時は電子体温計又は
水銀体温計で、腋窩温を測定した方がいい場合もあります。


成人の場合は腋窩や口腔で測定できない
時や、意識障害等で中枢温度を把握したい時などに測定します。


◆使用する体温計

赤外線鼓膜体温計(耳式体温計)。
*鼓膜からの赤外線の量を検出します。

◆測定方法

測定する前に耳垢を取り除く(軽く綺麗にする程度)。
体温計の先(プローブ)に専用のカバーをします。
電源を入れます。
プローブを外耳道にあてます。
あてる時は、鼓膜を正確にとらえる為に
耳介を少しひっぱり、外耳道をまっすぐ
にします。
成人では上方に、乳幼児では下方に引っ張ります。
プローブの部分をゆっくり丁寧に挿入します。
出来るだけ深めに挿入し、鼓膜に向けます。
体温計を固定した状態でスタートボタンを音がするまで押します。

*体温計の種類により操作方法は多少異なります。

◆測定時間

数秒(1~3秒)。
*体温計の種類により多少異なります。

◆注意すること

手技的なことや外気温によって誤差が生じやすいとされています。
鼓膜温を正確に測定するためには、鼓膜
からの赤外線を正確に捉えることが大切
になります。その為には外耳道を
まっすぐにする必要があります。
耳の形も個人差があるので、その人に
合った方法で測定することが大切です。

気温が低かったり高かったりした場合も
正確に測れない場合があります。
より正確に測定する為に、数回繰り返し測定する場合もあります。

*詳細は各製品の取扱説明書をご確認下さい。

◆メモ◇~~~~~~~

気になること
乳児の場合、たまに下あごと首の間に
体温計(電子体温計や水銀体温計)を
挟んで測る人もいるかもしれませんが、
正確な値は得られませんので注意してください。

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続きはこちらです⇒ その他の深部の検温法




◇参考文献
書籍
「最新医学大辞典」 医歯薬出版株式会社 p869
「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 小学館 p33~p36
「フィジカルアセスメントナースに必要な診断に必要な知識と技術」医学書院 p33~p35
「ナースのための感染症マニュアル」ナース専科 文化放送ブレーン p22 p23
「人体生理学ノート」 金芳堂 p57
「ナースに必要な日常英語表現と略語」第2版 医学書院 p158
「ポケット版カルテ用語辞典」編集大井静雄 照林社発行 小学館発売 p8
「家庭医学大百科」主婦の友社 p1231

インターネット
「ウィキーぺディア」
http://ja.wikipedia.org/wiki/バイタルサイン
http://ja.wikipedia.org/wiki/体温