外来は多くの患者さん方が、様々な症状や不安をかかえながら、
診察に来られる所です。そういう方々に少しでも安心して診察を受
けられる様に手助けする事も、看護師の大切な役割でもあります。
20床以下の医院から1000床を超える大学病院迄、医療機関の
規模もいろいろあります。規模によって又は、医療機関によって、
看護師の役割も多少異なる部分もあるかもしれません。
小規模な医院などでは看護師の仕事は多種多様です。
例えば、一人で、心電図、採血、医師の介助、受付、レントゲンの
準備、検査用紙の記入・・・など こなさなければならない役割が
多くあります。
反対に大学病院等の規模の大きい病院は、役割分担が明確にされて
いる所が多いと思います。
例えば、受付担当の看護師、検査担当(採血など)の看護師 など
役割を明確に分担することにより、多くの外来患者さんを受け入れ
ている病院にとっては、仕事がスムーズに流れて、時間の節約にも
つながっていると思います。
外来看護について
内科外来看護について
内科外来には様々な内科的疾患を抱えた方が多く来院されます。
その為、病名や症状、適切な看護の方法など把握しておかなければ
ならない事がたくさんあります。
他の外来と比較すると検査や処置等も多く、必要とされる知識や
技術がたくさんあります。
医療機関の規模や専門によって、内科外来の数や診療科目は異なり
ます。
医院(診療所、クリニック)は、家庭医としての役割が中心です。
より専門性の高い疾患や精密検査の必要がある場合等は、総合病院
や大学病院など他の医療機関を紹介する役割も担っています。
規模の小さい医療機関では、診療科目の数は少ないですが、看護師
の役割は多種多様です。一人で様々な役割をこなすことが多いと思
います。患者さんへの療養所の世話や診療の補助は、看護師として
当然の役割ですが、他にも、受付、検査伝票の準備、検査の説明、
レントゲン撮影の為の準備、医師との仲介、他のスタッフとの仲介、
家族への説明など、こなさなければならない事が山ほどあります。
一方、規模の大きい病院では、多くの診療科目があります。
規模の大きい病院では、多くの外来患者さんが来院するため、
効率的な体制で運営されているところが多いと思います。
スタッフの人数にもよると思いますが、看護師だけではなく、
臨床検査技師やレントゲン技師など専門スタッフの役割が明確に
されているところが多いと思います。
受付や診察室担当、採血や注射などの担当、処置の担当など、それ
ぞれの部署に担当する看護師が配属されているところが多いと思い
ます。
診療科目について
外来には多くの診療科目があります。
一般的に知られている外来には、内科、外科、整形外科、精神科、
皮膚科、耳鼻科、眼科、歯科、小児科、産婦人科などがあります。
内科はさらに専門化された外来が多くあります。
消化器、循環器、呼吸器、神経、泌尿器、内分泌など 他にも多く
の診療科目があります。
外科では、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、心臓血管外科等
があります。
特定の疾患などに対して専門で治療を行う外来もあります。
例えば、糖尿病外来、認知症外来、ペインクリニック、放射線科、
アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、血液透析科、
肛門外来、乳腺科外来、腫瘍外来等もあります。
婦人科では更年期外来もあります。
あまり知られていない外来には、気管食道外来、脂質代謝内科
女性内科外来、老年内科、遺伝診療科などがあります。