輪状甲状間膜穿刺は輪状甲状間膜切開と
同様に、緊急性がかなり高いときに実施されます。
輪状甲状間膜上の皮膚に、太い留置針等
を刺して気道を確保する方法です。
外筒(静脈留置カテーテルや専用のチュ
ーブなど)を気管内に留置します。
外筒を通して、換気や痰などの吸引が行われます。
適切な医療機器が無い場合は太い注射針
(14G~18G)だけ使用(足りない
場合は数本穿刺)して、気道を確保する場合もあるようです。
輪状甲状間膜切開より速やかに実施でき
ますが、留置する管が細いため、換気や
痰などの吸引が十分出来ません。
より確実で安定した気道確保へ移行する必要があります。
輪状甲状間膜穿刺と輪状甲状間膜切開との比較
輪状甲状間膜穿刺は、輪状甲状間膜切開
より速やかに処置が出来ます。
輪状甲状間膜穿刺は留置針や注射針だけ
でも気道を確保できますが、孔が小さい
ため、留置するチューブが細く、換気や
痰などの吸引が十分に出来ません。
輪状甲状間膜切開では輪状甲状間膜穿刺
より太い気管カニューレ(輪状甲状間膜
切開用の専用チューブなど)が挿入できます。
輪状甲状間膜切開は12歳以下は禁忌です。
輪状甲状間膜穿刺は小児でも可能です。
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