ここでは成人の場合の吸引方法をまとめてあります。
一つの例として参考にしていただければと思います。
ひとり一人看護の方法は異なりますので、
詳細に関しては 担当医師や看護師などと
よくご相談ください。
各医療機関や医師、看護師などにより、
治療方針や看護方針、手技、取り扱う医療
機器など異なる場合もあります。
一つの参考例としてご利用頂ければと思います。
意識レベルが低下している場合は、
舌根沈下を防止する為に、口腔や鼻腔
からエアウェイを挿入して、気道を確保
する場合もあります。
口腔用と鼻腔用があります。
口腔用のエアウェイには管状のものと、
両側に溝があるものとがあります。
カフが付いているチューブもあります。
咽頭反射などが残っている場合は、
口腔用よりも鼻腔用のエアウェイが刺激が少ないです。
気管内への吸引は、エアウェイを挿入
している場合は、エアウェイから、
挿入されていない場合は、直接口又は鼻
から吸引カテーテルを挿入して吸引することになります。
口腔及び鼻腔からの気管内吸引は、先に
口腔内(咽頭も含む)、鼻腔内を吸引した後になります。
舌根沈下について
舌根沈下とは、舌の根元が喉の奥に沈み
こむことです。
意識レベルの低下や麻痺などで筋肉が
弛緩することにより舌根沈下がおきます
舌根沈下がおきると気道が塞がれてしまいます。
特に仰臥位(仰向けの姿勢)では完全に
塞がれるリスクが高くなるため、姿勢を
変えたり、下顎を挙上させたり、
エアウエイを挿入したりして気道を確保します。
続きはこちらです→ 口腔からの気管内吸引