痰の色


◆痰の色で考えられる主な原因 
白色透明の痰
細菌以外の感染の可能性や、気管支炎、
管支喘息の時にも見られます。

黄色の痰
白色がかった黄色(白黄色)痰や少し
緑色を帯びている黄色(緑黄色)痰もあります。
主に気道の感染の時に見られます。
感染症以外には、慢性気管支炎や気管支喘息など。

緑色又は黄緑色の痰
緑色又は黄色がかった緑色の痰 
緑膿菌などの感染症や蓄膿症などの時にみられます。

蓄膿症の場合は鼻から喉の奥に流れ込ん
で気管などの痰と一緒に喀出されることがあります。

褐色の痰
やや黒みをおびた茶色  
気管支拡張症、肺結核、肺梗塞、肺がん
などのときに見られます。

錆色の痰
鉄についた錆のような色
赤みがかった褐色
感染による肺炎(特に肺炎球菌肺炎)
肺化膿症、心不全、肺うっ血などの時にみられます。

ピンク色の痰

肺うっ血や心不全などの時にくみられます。

鮮紅色の痰

鮮やかな赤色
多量の血液を含む
喀血の時の色
肺結核、肺がん、気管支拡張症などの時にもみられます。

血性痰(血痰)は、上記では、褐色、錆色
ピンク色、鮮紅色の痰が含まれます。

色が白色や透明で、粘液性痰や漿液性痰は
健常者にも見られます。


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同じ疾患でも病状の変化で痰の色や性状が
変わることもあります。
例えば、気管支炎の初期症状は、さらさら
した漿液性の白い痰で始まり、症状が進む
につれて、どろっとした粘液性の痰に変わることもあります。
細菌などが感染した場合は、黄色や緑っぽくなったりします。

感染症でも病原体の種類によって痰の性状
や色が違う場合もあります。
又、随伴症状、例えば発熱や呼吸困難、咳
などの症状も合わせて判断されます。

痰の性状の原因はここで記載した以外にも色々あります。
一般的によく知られている症状や原因に
ついてまとめてあります。
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機械的刺激による血性痰
咳が長く続いたり、強い咳払いや咳が重
なると、気道の粘膜が傷つく場合があり
ます。その場合粘膜から出血する場合もあります。
これは機械的刺激による出血で、心配のないものです。
特徴は、排出された痰(喀痰)の表面に
血液が線状に付着している場合が、多く
みられます。回数も多くなく数回で消失
する場合が殆どです。
繰り返し起こるようであれば、診察が必要です。

菌などによる痰の色
緑色の場合は緑膿菌の感染が多い。
黄色はブドウ球菌の感染が疑われる。
錆色は肺炎球菌が疑われる。
オレンジ色はレジオネラ属菌が疑われる

続きはこちらです→ 痰の臭気


開設日:2017/09/10






◇参考文献
書籍
「フィジカルアセスメントナースに必要な診断の知識と技術第4版」p41
「最新医学大辞典」喀痰 p198
「今日の臨床検査」喀痰検査 p133~p135
「新検査マニュアル」喀痰検査 p46
「はじめてであう小児科の本」p78~p88
「smartnurse 目で見てわかる吸引・排痰術」p18~p20

インターネット
国立感染症研究所HP内
レジオネラ症とは
niid.go.jp/niid/ja/diseases/ra/legionella/392-encyclopedia/530-legionella.html
ウィキーペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/痰
https://ja.wikipedia.org/wiki/上気道
https://ja.wikipedia.org/wiki/下気道