各医療機関や医師、看護師などにより、
取り扱う医療機器など、異なる場合もあります。
一つの参考例としてご利用頂ければと思います。
一般的には標準的な気管内チューブが
使用されるるケースが多い様です。
救急処置、集中治療、手術、病態など、
その時の状況によって、より適切な種類が選択されます。
◆救急処置
緊急時の場合は確実な気道の確保
(救命)が最優先されますので、緊急時
に使用する救急カート等には、標準的な
種類の気管内チューブが用意されている
ところが多いと思います。
標準的な気管内チューブは、成人用で
あればカフ付きのチューブになります。
カフ上部の吸引機能や、ランツシステム
ワイヤ等は付いていないチューブになります。
病態によっては、特殊なチューブが必要に
なる場合もあります。
新生児や小児の場合はカフなしのチューブ
が使用されることが多いです。
カフ圧計が使用できないチューブもあります。
◆集中治療
標準的な気管内チューブも使用されて
いますが、長時間必要な場合は、カフ圧
の管理がより適切に出来るチューブも選択されます。
カフ上部の吸引機能やランツシステム等
の付いたチューブになります。
カフは大容量で圧が低いカフ(ハイ・ローカフ)が使用されます。
◆手術
手術で全身麻酔をする場合は気管内チュ
ーブを挿入して、呼吸管理をしています
吸入麻酔薬や医療用ガスを管を通して投与します。
特に問題がなければ、通常は手術室を
退室する前に抜管します。
標準的なチューブも使用されていますが
麻酔用のチューブもあります。又、耳鼻
眼、口腔、顔面などの手術の時は、術野
が邪魔されないチューブ(レイチューブ
など)が使用さるケースもある様です。
頸部や頭部などを手術する時は、らせん
状になった金属製のワイヤが入っている
スパイラル気管チューブやリンフォース
気管内チューブなどが使用されるケース
もあるようです。自由に曲がり、内腔
が閉塞されない利点があります。
◆その他
緊急時は経口挿管が第一選択ですが、
口腔などに疾患や外傷などがある場合や
手技的に困難な場合は経鼻になります。
又、挿管が長時間続く場合は経鼻になる場合もあります。
*種類によっては、経口用、経鼻用があります。
挿管が長期になる場合は誤嚥による肺炎
や気管粘膜損傷等のリスクが高くなる為
より適切なチューブが選択されます。
ハイ・ローカフでカフ上部の吸引機能付
きのチューブが選択されるケースが多いです。
さらにランツシステム付きのチューブもあります。
ランツシステムとは?
カフ内圧を自動的に調節する機能。
長時間挿管が必要な場合のカフによる
合併症を防ぐ役割があります。
圧が低すぎるとエアリークや不顕性誤嚥
による肺炎のリスクが高くなるため、
カフ内圧の調節は重要になります。
続きはこちらです→ スタイレットについて