画像診断検査とは?
エックス線や超音波、磁気、核医学をなどを利用して、
体の異常を画像によって調べる検査です。
代表的な検査には、エックス線検査(レントゲン検査)、超音波、CT、
MRI などがあります。
エックス線撮影検査
レントゲンとは?
レントゲンとは、X(エックス)線を発見した人の名前です。
1895年にX線が発見されました。
病院などでよく耳にするのは、X線より、
レントゲン の方ではないでしょうか。
X線の性質
○X線は物質を透過します。
医療現場での使用目的は、透過性の違いを利用しています。
透過性が弱い(白っぽい)順は、
骨 → 皮膚や筋肉 → 脂肪 → 空気
〇透過性が弱い場合(陰影濃度が濃い場合)
☆白っぽく映ります。
硬いもの(密度の高いもの)は、透過しにくい性質があります。
例えば、骨は白く写ります。
厚いものは、透過しにくい。
例えば、心臓や大きな血管などは、白っぽく写ります。
○透過性が強い場合
☆透過性が強いと、黒く映ります。
空気は黒く映ります。
○胸部X線の正常所見
白っぽい部分は?
☆厚みや、密度の高い部分
骨、心臓、気管、気管支、大動脈弓、上大静脈、右肺動脈
左肺動脈、
黒い部分は?
☆黒っぽい部分は、空気を含んでいるところ
肺野、胃泡 など
○胸部X線の異常所見(胸部単純撮影)
☆肺気腫などの疾患がある場合は?
肺気腫や気胸などの場合は、空気を含んでおり、
透過性が高くなるため、さらに黒く映る。
☆無気肺や肺炎、腫瘍などの場合は?
肺野では透過性が弱くなって、白っぽくなる。
*他にも様々な所見があります。
一枚のエックス写真から様々な情報が得られ、
診断や治療には欠かせない検査の一つです。
レントゲンフィルムのサイズ
半切:一番大きいサイズ 35.6p×43.2p(腹部撮影用)
大角: 35cm×35cm(胸部撮影用)
大四ッ切:25.7x36.4
四ッ切:25.4x30.5(頭部、手足の撮影用)
六ツ切:20.3x25.4
X線の被曝について
1回の撮影では殆ど心配はないといわれていますが、
回数が多くなると蓄積線量が増加してくるため、無駄な被曝は避けます。
介助者はなるべくプロテクターを着用します。
X線撮影の種類
・単純X線検査(間接撮影と直接撮影)
・造影X線撮影(陽性造影と陰性造影)
・X線CT
X線関連用語集
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シーベルト
シャウカステン
関連ページ
少しずつ追加しています。
又、見直しもしておりますので、気がついた時点で、書き直し、
修正、追記しております。
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■参考文献
書籍
「エキスパートナース・新検査マニュアル」(小学館)
「最新・医学大辞典」(医師薬出版株式会社)
「ナースのための画像の読み方マニュアル 完全保存版」(文化放送ブレーン)
「広辞苑」
インターネット
「日本核医学会」
「日本核医学会技術学会」
「ウィキペディア」
開設日: 2009/10/31
更新履歴: 2009/10/31 11/03
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