マギル鉗子について

 

◆マギル(マギール)鉗子の役割

主に経鼻挿管の時に使用されます。
気管内チューブの先を鉗子で把持して、
チューブを誘導する役割があります。

*異物を除去する時に使用することもあります。


◆構造・サイズ・材質

構造
はさみの様な形状をしています。
口腔内の奥に挿入しやすいように、中央
に近い部分は湾曲になっています。
刃先はのこぎり歯の付いた、リング状になっています。

サイズ
メーカーにより分類や長さなどは異なります。
<例>
S 200mm M 250mm L 280mm 
など3つのサイズがあるものや、
S 185mm L 240mm など 2つの
サイズのあるものなどがあります。

材質
ステンレス鋼

◆使用方法

*医師や救急救命士など資格のあるものが実施します。

鉗子のハンドル部分に、親指と薬指(又
は中指)を入れて開閉します。
人差し指は鉗子の交差部分にあて、支えます。
気管内チューブを鼻腔から、ある程度進
めた後に、喉頭鏡を口腔内に挿入して、
喉頭を開きます。
気管内チューブの先を確認した後、
マギル鉗子を挿入し、チューブの先を挟
んで声門へと誘導します。

チューブを鋏む時は、カフの部分を鋏まないように注意します。


続きはこちらです→ カフ圧計について


気管内挿管 項目一覧




◇参考文献
書籍
「ロールプレイで学ぶ 呼吸ケア・呼吸管理のキーポイント」 p124~p129メディカ出版
「写真でわかる臨床看護技術② 呼吸・循環・創傷ケアに関する看護技術を中心に!」 p63~p73インターメディカ
「はじめて人工呼吸器」p12~p17メディカ出版
「ナース必携最新基本手技AtoZ」 p55~p60EXPERT・NURSE 
「器械的人工呼吸マニュアル」ナース専科」 p28~p30 文化放送ブレーン
「続カラー版マンガで見る手術と処置」 p36p~39小学館 
「最新医学大辞典」 p279 (医歯薬出版株式会社)
「イラスト救急処置マニュアル」南江堂
「気管吸引のガイドラインを完全準拠 わかる!できる!気管吸引あんしん教育ガイド」 p9~p12メディカ出版
「呼吸サポートチームのための呼吸管理セーフティーBOOK」 p106~p111 p130~p140 MCメディカ出版

インターーネット
医薬品医療機器情報提供ホームページ内
マギール鉗子
//www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/27B1X00024000184_A_01_03/
マギル型カテーター挿管鉗子
//www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/13B1X00032AM1007_A_01_01/
ウィキーペディア
//ja.wikipedia.org/wiki/気管挿管