看護関連用語集た行・ト

  • 洞機能不全症候群
    洞結節機能不全症候群
    病的洞機能症候群
    シックサイナスシンドローム(SSS)
    洞結節の働きが悪く高度の徐脈や洞性不整脈、上室性不整脈を
    引き起こす病態になります。
    脳循環障害が起こるとアダムストークス発作を引き起こします。
    SSSに含まれる不整脈には高度の洞徐脈、洞停止又は高度の
    洞房ブロック、徐脈頻脈症候群(BTS)があります。

    脈拍に関する詳細は下記をご参照ください(当サイト内)
    脈拍項目一覧


  • 橈骨動脈(とうこつどうみゃく)
    手の親指側を走る動脈。
    手首(手関節)の内側の親指よりを触ると拍動を感じます。
    脈拍を測定する時に最初に選択される部位です。


  • 洞性徐脈(どうせいじょみゃく)
    脈拍が50回又は60回/分未満の洞調律。
    40回以下の場合は、洞房ブロックの可能性がある。
    スポーツマンや迷走神経が興奮している時等には生理的に徐脈
    になることもあります。
    著しく少ない場合は洞結節機能不全症候群(SSS)の可能性が
    あります。
    洞性徐脈の場合はブロック以外はリズムは規則的です。

    詳細は下記をご参照ください(当サイト内)
    洞性徐脈、洞停止、洞房ブロック


  • 洞性頻脈(どうせいひんみゃく)
    輸液などを体内に投与する方法の一つ。
    一滴ずつ落下させながら薬液などを体内に注入する。
    通常は静脈に針を刺して、輸液瓶や輸液パックなどに接続された
    点滴チューブを通して投与される、点滴静脈注射のことをさすこと
    が多い。

    *輸血の時も上記の方法で血液製剤が注入されます。
    *静脈以外にも、皮下に投与する場合もあります。

    詳細は下記をご参照ください(当サイト内)
    洞性頻脈について


  • 洞停止(どうていし)
    洞結節の機能障害。
    洞結節の刺激が発生しない状態で心拍が抜けることになります
    散発性の場合と永続性の場合があります。
    脈拍は回数が極端に少なくなり、不規則になります。
    心電図ではP波の間隔が不規則で補充収縮が見られたりします
    P-P間隔が極端に長くなります。
    洞(結節)機能不全症候群のⅡ型に分類される徐脈になります。
    洞房ブロックとの鑑別が困難ですが、洞房ブロックの場合の
    R-R間隔は整数倍になりますが洞停止の場合はP波が不規則
    なため、整数倍にならないことが多いとされています。

    洞結節の電気変化はとても小さいため、心電図には記録されません。

    詳細は下記をご参照ください(当サイト内)
    洞性徐脈、洞停止、洞房ブロック


  • 洞房(どうぼう)ブロック
    房ブロックは洞結節から心房への刺激伝達が障害されている
    状態になります。
    洞結節が正常に機能しても心房への刺激が伝わらないため、
    心拍が抜けます。
    心電図上の特徴としてはP波の抜けた前後のR-R間隔、心拍
    の間隔は整数倍になります。
    脈拍は回数が少なくなり不規則になります。

    脈拍が正常に触れるのは心電図のQRS波(心室の興奮)が正常
    にでている時になります。

    詳細は下記をご参照ください(当サイト内)
    洞性徐脈、洞停止、洞房ブロック


  • トラキベント
    人工鼻。
    ギベック社の商品名としても呼ばれています。
    主に気管カニューレ(気管切開チューブ)に接続して使用されます。
    吸気時に適度な温度と湿気を与えます。


  • 努力呼吸
    正常な安静時の呼吸で動員される呼吸筋は通常、吸気時の
    外肋間筋と横隔膜です。
    呼気時は呼吸筋は動員されません。
    通常の呼吸様式は外肋間筋が働く胸式呼吸と横隔膜が働く腹式
    呼吸が共存した呼吸運動になります。
    外肋間筋や横隔膜だけでは呼吸運動が困難な場合は呼吸補助筋
    等他の筋肉が動員され呼吸を助けようとします。
    努力呼吸とは通常の呼吸筋(外肋間筋や横隔膜)だけでは呼吸が
    困難な時に呼吸補助筋の力をかりて呼吸することを
    努力呼吸といいます。

    詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
    異常な呼吸


  • 呑気症(どんきしょう)
    空気を多く呑み込んで起こる不快な症状。
    喉や食道の異物感や腹部の膨満感やげっぷなどの症状がでます。
    精神的ストレスや神経症、うつ状態の人になりやすい。


  • 頓服薬(とんぷくやく)
    症状が出た時に服用する薬。
    痛みのある時や発熱時などに処方されることが多い。


  • ◇参考文献
    ★洞機能不全症候群
    書籍
    「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 p19 徐脈性不整脈 p685 洞房室ブロック p1329 p1018
    「心電図・ナースのためのワークブック」金芳堂 p8 p92 p104
    「ナース必携心電図マニュアル」小学館 p79 p92
    「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 保存版 小学館 p118~

    インターネット
    ウィキペディアHPHP内
    ja.wikipedia.org/wiki/徐脈
    ja.wikipedia.org/wiki/房室ブロック

    ★洞性徐脈・洞停止・洞房ブロック
    書籍
    「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 徐脈性不整脈 p685
    洞(性)徐脈 洞性不整脈 洞(性)調律 洞(性)洞停止 p1013 洞停止 p1013
    「心電図・ナースのためのワークブック」金芳堂 p6~p11
    「ナース必携心電図マニュアル」小学館 p92~
    「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 保存版 小学館 p118~

    インターネット
    ウィキペディアHP
    http://ja.wikipedia.org/wiki/徐脈

    ★洞性頻脈
    書籍
    「ナース必携心電図マニュアル」小学館 p83 p104~p113 p118~p123
    「心電図・ナースのためのワークブック」金芳堂 1985 p86~
    「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 洞性頻脈 p1011 発作性上室性頻拍 p1347 心房粗動 心房細動 p734 心室粗動、心室細動 p711
    「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 保存版 小学館 p118~

    インターネット
    ウィキペディアHP
    ja.wikipedia.org/wiki/頻脈
    ja.wikipedia.org/wiki/心房細動
    ja.wikipedia.org/wiki/不整脈