看護関連用語集 か行・コ

  • 口腔検温法
    舌の下で測ります。
    口腔検温は殆どが基礎体温を知りたい時に測定します。
    基礎体温を測定する時は専用の婦人体温計を使用します。

    電子体温計であればセンサーの部分を、水銀体温計であれば
    水銀が封入している部分(水銀球部)を舌の裏側の中央辺り
    にあて、体温計を前歯で軽く咬んで口を閉じます。

    舌の裏側の中央にヒダ(舌小帯)があります。
    そのヒダの左か右に体温計の先端をあてます。
    挿入する角度は30度から40度。

    詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
    口腔検温法


  • 口腔体温計
    婦人体温計ともいいます。
    主に基礎体温を測定するときに使用されます。
    水銀体温計と電子体温計があります。
    水銀体温計には棒状と平型があります。
    メモリが細かく表示されています。
    口腔内(舌下)で測ります。
    電子体温計では様々な機能を備えた婦人体温計が登場しています。

    基礎体温は排卵日を把握するために測定することが多いと思い
    ますが、それ以外に体調管理にも有用です。


  • 抗原
    体外から入ってきた異物に反応して、抗体を作る物質。


  • 抗体
    抗原と特異的に反応する免疫グロブリンの総称。


  • 硬膜外腔内注射
    脊髄を包んでいる膜を髄膜といいます。
    髄膜は三層から成り立っています。
    外側から、硬膜、クモ膜、軟膜。
    硬膜外腔は、硬膜と黄色靭帯の間の隙間
    になります。
    この隙間に薬液を注入することを、
    硬膜外腔内注射といいます。

    詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
    硬膜外腔内注射


  • 硬脈(こうみゃく)
    脈拍の性状の一つです。
    緊張が強く硬い脈を硬脈といいます。
    動脈壁が硬い場合は硬脈になり、通常、血圧は高くなります。

    脈拍を測定する時は、3本(示指、中指、環指)の指をあてます。
    心臓に最も近い指先で、脈拍が触れなくなるまで圧迫します。
    この時の力の度合いで判断します。
    強い力が必要な時は硬脈になります。

    動脈を触診すると触れただけで硬いと感じる場合もあります。
    特に高齢者の方は血管が硬くなる場合が多い為、硬脈がみら
    れることが多いです。


  • 誤嚥(ごえん)
    誤嚥とは、本来は食道を通って胃の中に入らなければならない物が、
    誤って気管内に入ることです。


  • 呼吸
    呼吸とは肺で行われる酸素と二酸化炭素の交換(ガス交換)のこと。
    鼻や口から入った空気は、気管を通って気管支、細気管支
    肺胞迄とどきます。
    肺胞にとどいた空気中の酸素は、肺胞を取り囲む毛細血管内
    に拡散し、血液中(主に赤血球中のヘモグロビンと結合)に
    取り込まれ、全身に運ばれます。

    *呼吸には大別して外呼吸(肺呼吸)と内呼吸(組織呼吸)
    があります。
    ここでは、外呼吸(肺呼吸)についてまとめています。

    詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
    呼吸とは?


  • 呼吸運動
    呼吸をする為に必要な肺や胸郭系の運動のことを呼吸運動と
    いいます。
    肺での換気(外呼吸・肺呼吸)を可能にする為の呼息と吸息の
    ことです。
    空気を肺へ送り込む為の呼吸運動が吸息又は吸気と言います。
    逆に肺胞でガス交換された二酸化炭素等を体外へ排出する為の
    呼吸運動を呼息又は呼気と言います。

    詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
    呼吸運動について


  • 呼吸筋
    呼吸筋とは呼吸する為に使われる筋肉の総称になります。
    収縮したり弛緩したりすることで呼吸が円滑に行われています
    吸気筋と呼気筋に大別されます。
    吸息時に働く呼吸筋を吸気筋、呼息時に働く呼吸筋を
    呼気筋といいます。

    詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
    呼吸筋について


  • 呼吸性不整脈
    呼気時に脈拍(心拍)が遅くなり、吸気時に早くなる不整脈のこと。
    洞性不整脈の一つですが、病的なものではありません。
    小児や高齢者によくみられます。
    自覚症状が無いことが殆どで、特に治療を必要としません。


  • 呼吸補助筋
    呼吸補助筋とは努力呼吸などの時に使われる筋肉のこと。
    安静時に使われる横隔膜や外肋間筋以外の呼吸筋を呼吸補助筋といいます。
    吸気(吸息)努力時に使われる筋肉は胸鎖乳突筋、僧帽筋、
    斜角筋等があります。
    呼気(呼息)努力時に使われる筋肉は内肋間筋、腹直筋、
    外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋が収縮します。
    呼吸補助筋は努力呼吸や深呼吸、運動、咳嗽時などに使われます。


  • 呼息
    呼気とも言います。
    肺胞でガス交換された二酸化炭素等を
    体外へ排出する為の呼吸運動。
    通常の呼吸では吸息が終わると、呼吸筋
    (横隔膜や外肋間筋)が緩みます。

    呼吸筋が緩むと胸郭は自らの弾性により
    縮み、同時に肺も収縮します。
    肺が収縮することで、肺内のガスが気道
    を通って体外へ排出されます。
    通常の呼吸では、呼息時は呼吸筋は収縮しません。
    通常の呼吸で収縮する呼吸筋は、吸息時だけになります。


  • 鼓膜検温法
    鼓膜温の測定は主に乳幼児に実施される場合が多いです。
    乳幼児は外耳道が短く太い為、鼓膜をとらえやすいとされて
    います。
    検温時間が短い為、乳幼児には向いています。

    使用する体温計は赤外線鼓膜体温計(耳式体温計)です。
    鼓膜からの赤外線の量を検出します。

    詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
    鼓膜検温法


  • 鼓膜体温計
    耳式体温計とも呼ばれています。
    赤外線センサーで鼓膜温を測定します。
    鼓膜からの赤外線の量を検出し、デジタル表示されます。
    鼓膜温は内頚動脈の温度に影響を受けており、脳(中枢)温に
    近い温度とされています。

    詳細は下記をご参照下さい(当サイト内)
    鼓膜体温計(耳式体温計)


  • コメディカル
    医師や歯科医師以外の医療従事者。
    看護師、保健師、助産師、管理栄養士、薬剤師、歯科衛生士、
    理学療法士、作業療法士、臨床検査技師、診療放射線技師 など


  • ◇参考文献
    ★硬脈
    書籍
    「人体生理学ノート」金芳堂 1982年 p86~p88
    「わかって身につくバイタルサイン」学研 2013年 p40~p62 
    「フィジカルアセスメント ナースに必要な診断の知識と技術」第4版 医学書院 2007 p27~p30 p82
    「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 保存版 小学館 1994 p27~ 
    「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 p1223 p1387 p685

    インターネット
    ウィキペディアHP
    ja.wikipedia.org/wiki/拍動


    ★呼吸性不整脈
    書籍「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 p477 p1018
    「ナース必携心電図マニュアル」小学館 p82
    「心電図・ナースのためのワークブック」金芳堂 p8

    インターネット
    ウィキペディアHP内
    ja.wikipedia.org/wiki/不整脈


    ★呼吸補助筋
    「フィジカルアセスメント ナースに必要な診断の知識と技術(医学書院)」p38~p39
    「わかって身につくバイタルサイン(学研)」p94-p113
    「呼吸器看護ポケットナビ(中山書店)」
    「実践できる在宅看護技術ガイド(学研)」p108
    「呼吸サポートのための呼吸管理セーフティーBOOK(メディカ出版)」p94
    「一歩先ゆく呼吸リハビリテーション(メディカ出版)」p134 ~