経腸栄養剤について


  • 経腸栄養剤について 項目一覧
    経腸栄養剤概要
    経腸栄養剤の種類
    流動食について 
    形態からみた経腸栄養剤の特徴
    濃度について
    浸透圧について
    浸透圧と下痢
    経腸栄養剤の投与量について
    カロリーについて
    カロリーの計算方法について
    具体例なカロリー計算 
    個人に合った一日に必要なカロリー計算のまとめ
    経腸栄養剤・投与量のまとめ
    経腸栄養剤はてな?


  • 経腸栄養剤概要
    ◆経腸栄養剤とは?
    消化管を通して消化吸収される栄養剤のことです。
    薬事法上の医薬品として承認されているものと食品として取り
    扱われているものとがあります。

    主に経管栄養法(経鼻栄養法、胃瘻・空腸瘻栄養法等)で
    補給されることが多い栄養剤です。
    経鼻カテーテル、胃瘻チューブ、空腸瘻チューブなどから
    注入され、腸から消化吸収されます。
    *経口摂取が可能であれば、口から摂取する場合もあります。

    容易に消化吸収が出来、各栄養素がバランスよく配合された
    高エネルギーの栄養剤になっています。
    又、病態によって、様々な栄養剤も市販されています。

    市販されているものは、家庭で作るミキサー食などよりも、
    手間や時間がかからず、スムーズに注入できる様に濃度が調節
    されているものや、調節できる栄養剤もあります。

    経鼻からの経管栄養の場合は、主に液状の栄養剤になります。
    胃瘻や空腸瘻からの経管栄養の場合は半固形や固形の栄養剤の
    注入も可能です。


    ◆経腸栄養剤の分類方法:例
    ●タンパク質を人工的に処理しているかどうかで分類
    処理していなければ天然の流動食(天然濃厚流動食)
    処理していれば人工の流動食(人工濃厚流動食)

    ●タンパク質の分解の程度で分類
    半消化態栄養剤はタンパク質とポリペプチドを含む
    消化態栄養剤は低分子ペプチドとアミノ酸とを含む
    成分栄養剤はアミノ酸のみを含む

    ●形状別の分類
    液状、半固形、固形、粉末 

    ●病態による分類
    肝不全用、腎機能低下用、呼吸機能低下用、糖尿病用などの栄養剤

    ●取り扱いの形式による分類
    医薬品か食品か

    ◆メモ◇~~~~~
    タンパク質の分解
    タンパク質は最終的にはアミノ酸まで分解された後、体内に
    吸収されます。

    タンパク質がアミノ酸まで分解されるまでの過程
    タンパク質

    ペプシンによりペプトンにまで分解

    トリプシンによりペプトンをポリペプチドまで分解

    エレプシンによりポリペプチドをアミノ酸にまで分解
    消化酵素の詳細は下記をご参照ください。
    消化酵素について(当HP内)

    エレプシンについて
    エレプシンはアミノペプチターゼ、ジペプチターゼ等の総称
    アミノペプチターゼは小ポリペプチドをアミノ酸とジペプチド
    に分解
    ジペプチターゼはジペプチドをアミノ酸に分解

    ペプトンについて
    ポリペプチド,オリゴペプチドの混合物

    ペプチドについて
    アミノ酸が2個又はそれ以上につながったもの(ペプチド結合)
    アミノ酸が2個つながったものをジペプチド、3個つながった物を
    トリペプチド、少数(2個から10個)つながった物をオリゴペプチド、
    多数つながったものをポリペプチド。

    濃厚流動食
    天然の流動食は自然食品をそのまま使用(タンパク質の処理
    をしていない)。
    人工の濃厚流動食は自然のタンパク質を人工的に処理された
    ものを使用。
    人工濃厚流動食は半消化態、消化態、成分栄養剤に分類される
    ◇◆◇◆~~~~~



  • 経腸栄養剤の種類
    ◆経腸栄養剤の種類
    大別すると自然食品をそのまま利用した天然流動食と自然食品
    を人工的に処理し合成、添加した人工濃厚流動食と病態別栄養剤があります。

    天然流動食には普通流動食と天然濃厚流動食があります。 

    人工濃厚流動食には半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤があります。

    病態別栄養剤(疾患別栄養剤)には肝疾患用、腎疾患用、呼吸器
    疾患用、糖尿病用、癌疾患患者用、免疫強化剤、食物繊維など
    病態に合わせた栄養剤があります。


    ◆天然濃厚流動食について
    天然食品をベースとして他の栄養剤を添加した流動食。

    ●特徴
    ・天然食品をベースに、水分を少なくしカロリーを高くしている
    ・他の栄養剤を添加している

    ●利点
    ・栄養価が高い
    ・経済的
    ・生理的な消化吸収が行われる
    ・消化機能が保たれる 
    など

    ●欠点
    ・消化吸収機能が低下している場合は、適さない
    ・消化吸収が正常に働かないと、下痢をし易い
    ・濃度が高いため、下痢をし易い
    ・濃度が高いためチューブを通過しにくい(経鼻の場合)
    ・残渣が多い
    ・調製に時間がかかる
    など

    ●商品名例
    医薬品
    なし

    食品
    オクノス流動食品A・C など

    *他にも各食品メーカーから様々な種類が販売されています。


    ◆人工濃厚流動食について
    天然食品を人工的に処理し、合成、添加した流動食。
    半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤があります。

    ●半消化態栄養剤
    特徴
    高エネルギー、高蛋白の栄養剤です。
    分解されていないタンパク質とポリペプチドを含むため体内で
    分解(消化)する必要があります。
    消化器系に問題がない場合に選択されます。

    利点
    味は他の人工濃厚流動食に比べ良いとされています。
    他の人工濃厚流動食よりは生理的な消化吸収が保たれます。
    浸透圧が高くないため、下痢を引き起こし難いです。

    欠点
    残渣は少ないですが、消化吸収の機能が低下している場合は
    適しません。

    商品名 例
    医薬品
    エンシュア・リキッド、エンシュアH、ラコール、 など

    食品
    オクノスNT-5 テルミール リキッドダイエットK-4SP
    濃厚流動食L-7TER など

    *他にも各食品メーカーから様々な種類が販売されています。

    ●消化態栄養剤
    特徴
    低分子ペプチドとアミノ酸を含むため、消化吸収が容易
    糖質はデキストリン(多糖類)、二糖類など
    脂質は少量

    利点
    消化吸収が容易。
    残渣を殆ど残さない。
    粘度が低いため管が詰まりにくい。

    欠点
    脂肪分が少ないため、他で補う必要がある
    生理的な消化吸収ではないため腸管の機能や免疫が低下し易い
    味や香りがあまりよくない

    商品名 例
    医薬品
    ツインライン、エンテルード など

    食品
    エンテミールR、 ペプチーノ など

    ●成分栄養剤
    特徴
    タンパク質ではアミノ酸のみを含む体に必要な成分を殆ど含ん
    でいます。
    糖質はデキストリン。
    脂質は少ないです。
    他の栄養剤より浸透圧が高いです。

    利点
    消化を必要とせず、すべての栄養成分が吸収される
    残渣がほとんどない 

    欠点
    脂肪分が少ないため、他で補う必要がある
    他の栄養剤より浸透圧が高いため、下痢をしやすい

    商品名 例
    医薬品
    エレンタール ヘパンED、アミノレバンEN など

    食品
    なし


    ◆病態別栄養剤(疾患別栄養剤、特殊な組成の栄養製剤)
    病態にあった成分が配合されています。

    ●肝疾患用の栄養剤
    肝硬変や肝不全などの疾患に処方されることが多い。

    医薬品名 例
    ヘパンED、アミノレバンEN  など

    食品名 例 
    ヘパス

    ●腎疾患用の栄養剤
    腎機能障害や腎不全などに使用される栄養剤です。
    タンパク質を制限、低ナトリウム、低カリウム、低リンの
    栄養剤が中心です。

    食品名 例 
    リーナレン レナウェル など

    ●呼吸器疾患用の栄養剤
    慢性閉塞性肺疾患などに使用されることが多いです。
    二酸化炭素の産生を抑えるためにエネルギー源を糖質より脂肪
    の割合を多くしています。

    食品名 例
    プルモケア など

    ●糖尿病用の栄養剤
    糖質を少なくし、脂質を多くしています。
    脂質はオレイン酸を多く含みます。
    血糖上昇抑制のため、食物繊維が含まれています。

    食品名 例 
    グルセルナ、インスロー など

    ◆メモ◇~~~~~
    普通流動食
    重湯、牛乳、豆乳、スープ、果汁など。

    天然濃厚流動食
    普通の自然食品をミキサーにかけるミキサー食と天然食品を
    ベースとして他の栄養剤を添加した流動食があります。
    通常は市販されているものを天然濃厚流動食と呼ぶことが多いです。
    ◇◆◇◆~~~~~



  • 流動食について 
    ◆流動食とは?
    流動食とは果汁やスープ(具なし)、重湯、牛乳、葛湯等の
    様に噛み砕かなくても呑み込むことが出来る流動性の食べ物の
    ことです。
    残渣物が少ないか又は殆どない食べ物なので消化吸収が容易で
    消化器の負担を軽くします。
    治療食や離乳食などに使用されています。

    他の栄養剤を添加し、カロリーを高くしたものを濃厚流動食
    といいます(天然と人工があります)。
    天然の濃厚流動食にはミキサー食も入ります。

    流動食は流動性のある食べ物ですが、半固形や固形のものでも
    噛まずに飲み込めたり、胃瘻チューブに注入することが出来る為
    広い意味では流動食に入ると思います。


    ◆流動食の種類
    普通流動食と濃厚流動食があります。
    普通流動食には重湯や牛乳、豆乳、スープ、果汁、葛湯などがあります
    濃厚流動食には天然濃厚流動食と人工濃厚流動食があります。
    天然濃厚流動食には普通の自然食品をミキサーにかける
    ミキサー食と天然食品をベースとして他の栄養剤を添加した
    流動食があります。
    通常は市販されているものを天然濃厚流動食と呼ぶことが多いです。
    人工濃厚流動食には半消化態栄養剤や消化態栄養剤、成分栄養剤等があります。


    ◆流動食と経腸栄養剤の違いは?
    重湯、牛乳、豆乳、スープ、果汁、葛湯など普通の流動性の
    ある食べ物はそのまま流動食と呼んでいます。
    ミキサー食は天然の濃厚流動食になりますがミキサー食と呼ばれています。

    他の栄養剤を添加したり、カロリーを高くした濃厚流動食は
    経腸栄養剤として呼ばれることも多いと思います。
    特に人工濃厚流動食のことを経腸栄養剤と呼ぶことが多いと思います。

    考え方はいろいろあると思いますが、普通の自然食品を栄養剤とは
    呼ばないのと同様にミキサー食や果汁、スープ(具なし)、重湯
    牛乳、葛湯などの食品は単に流動食と呼ばれることが多いと思います。

    ◆メモ◇~~~~~
    ミキサー食について
    噛み砕かなくても呑み込むことが出来る様に形のある食べ物を
    ミキサーにかけたものをミキサー食といいます。
    普通の自然食品をミキサーにかけたもので天然の濃厚流動食になります
    濃度が高くなるため経鼻胃管栄養の場合には、閉塞するリスクが高まります。
    経口摂取が可能な方や胃瘻栄養法に使用されるケースが多いです。
    半固形経腸栄養剤の一つになります。
    最近ではミキサー食も市販されています。
    ◇◆◇◆~~~~~



  • 形態からみた経腸栄養剤の特徴
    経腸栄養剤を形態から分類すると液体経腸栄養剤、半固形化
    経腸栄養剤、固形化経腸栄養剤があります。
    液体の経腸栄養剤は粘度が低いため主に経鼻胃管栄養法に使用
    されています。
    経口の場合は誤嚥を防ぐ為に増粘剤などを加えて、とろみを
    つけて摂取します。
    胃瘻の場合は逆流や誤嚥などを防ぐ為に、半固形化又は固形化
    して注入します。
    経鼻胃管の場合も逆流や誤嚥、下痢等を防止する為に胃の中で
    半固形化か出来る増粘剤もあります。
    粉末の栄養剤もありますが、摂取する時は液体、半固形、固形の
    いずれかに変化させて使用します。

    ◆半固形経腸栄養剤について
    ●半固形(化)経腸栄養剤とは?
    半固形経腸栄養剤は流動性はないが形がないもの、形が固形化
    していない栄養剤になります。
    又は流動性があっても、濃度や粘度が高い栄養剤のこと。
    温度や時間等の条件によって形状が変化する(ゾル化、ゲル化
    増粘化など)栄養剤です。
    ゲル化剤で粘度を高めた経腸栄養剤や増粘剤でとろみをつけた
    トロミ食、濃度の高いミキサー食があります。
    主に胃瘻や経口から摂取します。
    液状経腸栄養剤の欠点を補います。


    ◆固形化経腸栄養剤について
    ●固形(化)経腸栄養剤とは?
    固形化経腸栄養剤は固形化剤(ゲル化剤)で固形化した物で
    流動性はなく、形が一定に保たれている栄養剤です。
    固形化した食品にはプリン、ゼリー、豆腐などがあります。
    経腸栄養剤として使用するときはゲル化剤を栄養剤や流動食に
    加えて固形化します。
    経口や胃瘻から摂取可能です。
    主に液状経腸栄養剤の欠点を補う目的で使用されています。


    ◆半固形化剤又は固形化剤について
    ●半固形化剤又は固形化剤とは?
    液状の栄養剤を半固形化又は固形化する食品(食品添加物)
    ゲル化剤、粘度増強剤(トロミ剤)のことです。
    量や温度により、硬さや粘度が異なります。
    又、時間の経過とともにが変化するものもあります。
    胃瘻栄養法の時に適しているいわれているゲル化剤は寒天になります。

    寒天の場合は他のゲル化剤と総合的に比較した時に、粘性を
    増さない、体温で変化しない、安価、調節が簡単等の利点が
    あげられます。

    ◆メモ◇~~~~~
    ゲル化剤とは?
    液状の栄養剤をゲル化(ゼリー状)する為に使用される食品
    又は食品添加物。
    ゲル化剤として使用される原材料には寒天、ゼラチン、
    ペクチン、ジェラン、カラギナン、全卵などがあります。
    商品名 例
    イージーゲル、リフラノン、
    REF-P1 など

    増粘剤とは?
    とろみをつける為の食品(食品添加物)。
    主に誤嚥を防ぐ為に使用される。
    増粘剤として使用される原材料にはデンプン(葛や片栗粉等)
    デキストリン、増粘多糖類(ペクチン、カラギナンなど)などがあります。
    量や温度により粘度が異なります。
    又、時間の経過とともに粘度が変化するものもあります。

    増粘多糖類とは?
    粘性の高い多糖類で、とろみ等を調節する為に使用される食品
    添加物。

    増粘剤、増粘安定剤、ゲル化剤の違い
    増粘剤は粘度を高める目的で使用される食品添加物。
    ゲル化剤はゼリー状に固める目的で使用される食品添加物。
    増粘安定剤は粘度を高めて食品の成分を均等にして保持する
    働きがある食品添加物。

    ゲル化とは?
    流動性のない固形化したもの。
    例:ゼリー、豆腐、プリン等。

    *ゲルの意味
    コロイド溶液が流動性を失い多少の弾性と硬さをもってゼリー状に
    固化したもの。
    (*広辞苑(電子辞書)より引用)


    ゾル化とは?
    流動性があり、固形化していないもの。

    牛乳、卵白、マヨネーズ、ヨーグルト、固まる(ゲル化する)
    前の寒天など。

    *ゾルの意味
    コロイド粒子が液体中に分散したもの。
    コロイド溶液のこと。
    (*広辞苑(電子辞書)より引用)
    ◇◆◇◆~~~~~



  • 濃度について
    ◆濃度とは?
    濃度とは溶液の中に含まれている(溶けている)各成分(溶質)
    の量の割合になります。
    溶媒(水等)の量が同じで溶質が多いと濃くなります。
    濃度には質量パーセント濃度、質量/体積(容積)パーセント
    濃度、モル濃度、質量モル濃度などがあります。
    ここでは質量パーセント濃度と質量/体積(容積)パーセント
    濃度の求め方を簡単にまとめてみました。

    ◆質量パーセント濃度の求め方
    一般的な濃度の計算式です。

    質量パーセント濃度 %=
    溶質の量 g÷溶液(溶媒+溶質)の量 g×100

    パーセント(百分率)濃度なので100倍にします。
    つまり、100g(溶液の質量) 中に含まれている溶質の量の
    割合を求めることにより濃度がわかります。
    *質量の単位はg、kgなど
    *濃度の単位は %、wt%、%(w/w)、mass%などあるようですが
    文献により様々です。単に % だけの表記が多いようです。

    濃度の計算 例
    *食塩水の場合
    溶媒が水、溶質が食塩になります。
    水に食塩を入れて均一に混ぜ合わせると食塩水(溶液)になります。
    50gの水に5gの食塩を入れた場合の食塩水の濃度は、
    5g÷(50g+5g )×100≒9 % 質量パーセント濃度


    ◆質量/体積(容積)パーセント濃度の求め方
    質量/体積パーセント濃度%=
    溶質の質量(g)÷溶液の体積・容積(ml) ×100

    体積(容積)ml にしめる溶質の割合を求める方法です。
    質量パーセント濃度は溶液100gに占める溶質の割合を求める
    方法ですが、質量/体積パーセント濃度の場合は100ml の体積
    (容積)にしめる溶質の割合を求める方法です。
    注意しなければならないのは溶質の種類(密度)により
    容積(ml)と質量(g)は異なることです。
    例えば質量100g の水に食塩1gの時の溶液(食塩水)の質量は
    101g ですが、容積100mlの水に食塩1gを混ぜたら食塩水全体
    の容積は101ml にはなりません。
    食塩1gの質量の容積は1mlではない為です。

    水の場合は質量と体積(容積)は同じです。
    水1g =1ml=1cm3(立法センチメートル)

    濃度の計算 例
    *食塩水の場合
    50mlの食塩水に5gの食塩が溶けている時の濃度
    5(g)÷ 50(ml) ×100=10 % 質量/体積パーセント濃度

    *水は水の温度が4℃の場合は 体積1cm3=容積1ml=質量1g と定義
    されています 。

    *塩の結晶の比重はは2.16(水と比較)
    食塩の比重(密度)は食塩の種類、温度などにより変化します。

    ◆メモ◇~~~~~
    溶媒とは?
    固体や液体、気体などを溶かす液体。
    溶媒の代表的な液体が水。

    溶質とは?
    溶媒に溶けている成分(固体、液体、気体)。

    溶液とは?
    溶媒と溶質からなる液体
    例:砂糖水の場合は、水が溶媒、砂糖が溶質、砂糖水が溶液。

    質量とは?
    物質その物の量。
    引力(重力)に関係ない物質の量。
    その物体を特徴付ける量。
    重力の違う地球でも月でも同じ。
    単位はmg、g、kgなど。

    重量(重さ)とは?
    物質にかかる重力(引力)の大きさ。
    重力が違う地球と月では異なる。
    地球では質量が1kgの物体にかかる重力は1kgw(キログラム重)
    地球上では質量と重力は通常はほぼ同じ。
    月では約1/6の重さになります。
    *日常的には質量と重量はほぼ同じ。

    体積
    単位はcm3( 立方センチメートル)
    m3 ( 立方メートル)など。
    体積1cm3=容積1ml  
    1000cm3=1L

    容積
    単位は ml(ミリリットル) l (リットル)など。
    水の温度が4℃の場合は 水1g=1ml=1cm3
    同じ物質でも種類(密度・比重)や温度により質量と容積は異なります
    例えば食塩の場合は質量が1gあったとしても、容積は1mlではありません。
    ◇◆◇◆~~~~~



  • 浸透圧について
    ◆浸透とは?
    濃度の異なる溶液を半透膜で隔てた時、濃度の低い方の溶媒が
    濃度の高い溶液のほうに移動すること。


    濃度の違う砂糖水を半透膜で仕切った場合は、濃度の低い方の
    水(溶媒)が、半透膜を通って、濃度の高い砂糖水(溶液)
    のほうへ移動します。
    *溶質が移動することを透析


    ◆浸透圧とは?
    溶媒、溶質が同じで濃度の異なる溶液を半透膜で隔てた時に
    溶質が半透膜を通らない大きさの場合は半透膜の性質上、
    溶媒(水など)が膜を通して移動(浸透)し始めます。
    この時に濃度の高い溶液のほうにかかる圧を浸透圧といいます。
    同じ濃度の場合は浸透圧は生じませんが濃度が異なる場合は
    低い方から高いほうへ溶媒が浸透する割合が高くなります。

    濃度の低いほうの溶媒(水等)が移動する量と濃度の高い方の
    溶媒(水等)が移動する量に差が出てきます。
    濃度の高い溶液は溶質が多い為、その分溶質が溶媒の移動を
    邪魔します。

    反対に濃度の薄い溶液は溶質の量が少ない分、溶媒の移動が
    よりスムーズに出来ます。
    その為、溶媒の移動の量に差が出てきます。
    濃度の低いほうの溶媒が濃度の高いほうへ移動する量が多くなります。
    そうなると当然、濃度の高い溶液の量が増えます。
    浸透圧が高ければ高いほど、すなわち濃度が高ければ高いほど
    水などの溶媒が移動する量が増えることになります。

    浸透がすすむと、濃度の高いほうの溶媒が増えると同時に
    濃度は徐々に低くなります。
    反対に薄い方の溶液は溶媒が少なくなるため、徐々に濃くなります。
    同じ濃度になった時点で浸透圧は生じなくなります。
    つまり浸透圧が平衡状態(同じ)になります。

    浸透がすすむと、濃度の高い溶液の量が徐々に増えます。
    増えた分、薄くもなりますが、液面も高くなります。
    反対に薄いほうの溶液は徐々に減ります。
    溶媒が減った分、濃度がより高くなり、液面は低くなります。
    液面の高さに差が出てきます。この差が浸透圧の大きさ?
    になる・・・・ということではないでしょうか??

    *文献により表現はいろいろあるようです。
    同じ濃度になろうとする力、浸透を阻止する力、濃度の高い溶液に
    かかる圧力などあるようです。


    ◆浸透圧の単位
    Osm(オスモル)
    mOsm(ミリオスモル)

    ●重量オスモル濃度
    Osm/kg H2O
    mOsm/kg H2O
    溶液の水1kgが持つ浸透圧で、溶質の分子数又はイオンの
    モル数・ミリモル数。
    *浸透圧計で測定

    ●容量オスモル濃度
    Osm/L
    mOsm/L
    溶液(溶媒と溶質)1L が持つ浸透圧で、溶質の分子数又は
    イオンのモル数・ミリモル数。
    *計算で割り出します。


    ◆経腸栄養剤の濃度と浸透圧
    ●経腸栄養剤の濃度(エネルギー密度)
    1kcal/mlの栄養剤が多く発売されています。
    粉剤のものは水や微温湯などで調製します。
    他に1.5kcal/ml  1.6kcal/ml  2.0kcal/ml 等があります。
    *水などの量を加減して濃度を調節する場合もあります。

    ●浸透圧別の経腸栄養剤の種類(1kcal/mlに対しての浸透圧)
    <浸透圧の高い栄養剤>
    医薬品 例 
    エレンタール ヘパンED エンテルード ツインライン等。

    <浸透圧がさほど高くない栄養剤>
    医薬品 例
    ラコール ハーモニック エンシュアリキッド等。

    *製品により同じ濃度(1kcal/ml)でも浸透圧は異なります。
    *同じ製品でも濃度が高いと浸透圧も比例して高くなります。
    *血漿の浸透圧と比較しています。

    ◆メモ◇~~~~~
    逆浸透とは?
    例えば、水だけの純溶媒と砂糖水を半透膜で隔てた場合は
    半透膜の性質上、水は通しても砂糖は通しません。
    その為、水の方には溶質(砂糖)は通過しないため濃度は同じです。
    砂糖水の方には、水が移動してきますので溶液は増えます。
    同時に濃度は低くなります。
    低くなりますが両方の液体は同じ濃度になることはありません。
    砂糖水の容量が増えた分、砂糖水の液面が高くなります。
    反対に水だけのほうの液面は低くなります。
    この差が浸透圧の大きさになります。
    砂糖水の液面から半透膜にかかる圧力も大きくなります。
    水のほうから半透膜を隔てて砂糖水にかかっていた浸透圧と
    平衡状態になると浸透圧が生じなくなります。つまり、
    水からの浸透が阻止されることにもなります。
    さらに砂糖水の液面から浸透圧を超える圧力を加えた場合は
    砂糖水のほうの溶媒である水が半透膜を通して水だけの液体の
    方へ押し出されます。
    これを逆浸透といいます。
    この原理を利用して海水から真水を作り出すことが出来ます。

    血液(血漿)の浸透圧
    280~300mOsm(ミリオスモル)/L
    *文献により多少異なります。

    Osm(オスモル)/L mOsm(ミリオスモル)/L
    溶液の浸透圧を表す単位。
    一定量の液体に含まれる粒子の数の単位。

    等張液
    血液(血漿)の浸透圧とほぼ同じ。
    0.9%の食塩水と同じ(生理的食塩水・生食)。
    5%ブドウ糖液、乳酸リンゲル液 とほぼ同じ。

    高張液
    血液(血漿)の浸透圧より高い。

    低張液
    血液(血漿)の浸透圧より低い。

    浸透圧を左右する溶質
    浸透圧は主に電解質、ブドウ糖などの濃度により左右される。
    中でも最も浸透圧に関与している溶質は、Na+(ナトリウムイオン)。
    ナトリウムが多いと浸透圧も高くなる。

    浸透圧比
    生理的食塩水(約286mOsm・血漿とほぼ同じ)を1として
    比較した場合の浸透圧。
    浸透圧が600mOsmだと、浸透圧比は約2。

    体液の浸透圧
    体液には細胞内液と細胞外液があります。
    通常は血漿と同じ。
    生理食塩水とほぼ同じ。

    濃度と浸透圧の関係
    温度が一定のときは通常は濃度が高いと浸透圧も比例して高く
    なります。

    半透膜とは?
    一定の大きさ以下の分子やイオンを通す膜。
    セロファン膜、人体の細胞膜や血管壁など。

    溶媒
    固体や液体、気体などを溶かす液体。
    溶媒の代表的な液体が水。

    溶質
    溶媒に溶けている成分(固体、液体、気体)。

    溶液
    溶媒と溶質からなる液体。
    砂糖水の場合は水が溶媒、砂糖が溶質、砂糖水が溶液。
    ◇◆◇◆~~~~~



  • 浸透圧と下痢
    ◆浸透圧が高いとどうして下痢をしやすくなるの?
    ●原因
    浸透圧が高い栄養剤が腸管内に入ると、体が浸透圧を平均化
    しようとします。
    即ち、腸管内に腸管壁から体内の水分(消化液等)を引き出し
    浸透圧を同じようにしようと働きます。
    そうなると腸内の溶液が多くなります。
    又腸の蠕動運動が亢進し下痢を引き起こしやすくなります。
    *下痢の原因は浸透圧以外にもいろいろあります。

    ●対策
    浸透圧の高い栄養剤(高張液の栄養剤)を使用することにより
    下痢が誘発されるようであれば、注入速度を落としたり、
    半固形化剤や固形化剤などを使用したりして様子をみます。
    浸透圧のさほど高くない又はほぼ同じ栄養剤を選択する方法も
    あります。


    ◆栄養剤を白湯などで薄めていいの?
    栄養剤を薄めて使用するケースもあると思います。
    上記の対策が出来ない又は効果がない場合や栄養剤を試験的に
    注入する場合など特別なケースに限り薄めて注入するのも一つ
    の方法だと思います。

    必要な成分やカロリーを全て注入する場合は薄めた分、量が
    多くなるため時間がかかります。
    注入時間が長くなると菌が増殖するリスクが高まります。
    又、量が多くなるため食道への逆流のリスクも高くなります。
    病態により水分制限のある場合も注意が必要です。

    ◆メモ◇~~~~~
    血液(血漿)の浸透圧
    280~300mOsm(ミリオスモル)/L
    *文献により多少異なります。

    Osm(オスモル)/L mOsm(ミリオスモル)/L
    溶液の浸透圧を表す単位。
    一定量の液体に含まれる粒子の数の単位。

    等張液
    血液(血漿)の浸透圧とほぼ同じ。
    0.9%の食塩水と同じ(生理的食塩水・生食)。
    5%ブドウ糖液、乳酸リンゲル液 とほぼ同じ。

    高張液
    血液(血漿)の浸透圧より高い。

    低張液
    血液(血漿)の浸透圧より低い。

    浸透圧を左右する溶質
    浸透圧は主に電解質、ブドウ糖などの濃度により左右される。
    中でも最も浸透圧に関与している溶質は、Na+(ナトリウムイオン)。
    ナトリウムが多いと浸透圧も高くなる。

    浸透圧比
    生理的食塩水(約286mOsm・血漿とほぼ同じ)を1として
    比較した場合の浸透圧。
    浸透圧が600mOsmだと、浸透圧比は約2。

    体液の浸透圧
    体液には細胞内液と細胞外液があります。
    通常は血漿と同じ。
    生理食塩水とほぼ同じ。

    濃度と浸透圧の関係
    温度が一定のときは通常は濃度が高いと浸透圧も比例して高く
    なります。
    ◇◆◇◆~~~~~



  • 経腸栄養剤の投与量について
    ◆経腸栄養剤の投与量の判断基準
    医薬品の経腸栄養剤の種類や投与量、投与時間などは医師が決定
    します。

    ●カロリー
    1日の必要摂取カロリーに合わせて量が決まります。
    年齢、性別、体格、運動量などにより異なります。

    ●経腸栄養剤の種類
    個人に適したカロリーや栄養素が含まれた栄養剤が選択されます。
    粉末状の栄養剤の場合は溶かす時に用いる水や微温湯等の量は
    製品により異なります。
    量は同じでもカロリーが異なる、カロリーが同じでも量が異
    なるなど、製品により違いがあります。

    ●対象者の状態(病状や体調の変化など)
    対象者の状態に合わせて量が調節される場合もあります。
    経腸栄養剤の開始初期や下痢、便秘、嘔気、嘔吐などの症状が
    現れた場合は、量や濃度を調節する必要があります。

    医薬品扱いの経腸栄養剤は医師の処方が必要です。
    又、食品扱いの栄養剤でも医師の指示、指導が大切です。

    ◆メモ◇~~~~~
    経腸栄養剤の濃度
    経腸栄養剤の濃度はエネルギー密度になります。
    通常は問題がなければ1mlで1kcalになる様に水や微温湯等で
    調製します。又、調製されている製品もあります。
    栄養剤の製品により調製する水や微温湯などの量は異なります。
    濃度は同じでも製品により浸透圧は異なります。
    病態により上記より濃度の高い又は低い製品もあります。

    栄養剤の形態により量も変わるのでは?
    胃瘻から注入する場合は半固形又は固形化した栄養剤を使用
    するケースが多いと思います。その際は特に問題がなければ
    量は変えずに粘度や硬さだけを変化させて注入した方が、
    水分補給にもつながります。又、浸透圧の変化も小さくてすみます。
    量だけを減らした場合は水分不足や浸透圧が高くなる等の弊害
    が出てきます。
    ◇◆◇◆~~~~~



  • カロリーについて
    ◆成人の1日に必要なカロリー(エネルギー量)
    *健康な方のエネルギー量です。
    *成人年齢 18歳~69歳

    ●♂男性
    身体活動レベルが低い(I)
    生活の殆どが座位で静的な活動が中心。
    18~29(歳)2,250(kcal/日)
    30~49(歳)2,300(kcal/日)
    50~69(歳)2,100(kcal/日)

    身体活動レベルがふつう(II)
    座位が中心だが、移動や立位、通勤、家事、買い物、軽い運動なども入る。
    18~29(歳)2,650(kcal/日)
    30~49(歳)2,650(kcal/日)
    50~69(歳)2,450(kcal/日)

    身体活動レベルが 高い(III)
    立位や移動が多い。活発な運動など。
    18~29(歳)3,000(kcal/日)
    30~49(歳)3,050(kcal/日)
    50~69(歳)2,800(kcal/日)


    ●♀女性
    身体活動レベルが低い(I)
    生活の殆どが座位で静的な活動が中心
    18~29(歳)1,700(kcal/日)
    30~49(歳)1,750(kcal/日)
    50~69(歳)1,650(kcal/日)

    身体活動レベルがふつう(II)
    座位が中心だが、移動や立位、通勤、家事、買い物、軽い運動なども入る。
    18~29(歳)1,950(kcal/日)
    30~49(歳)2,000(kcal/日)
    50~69(歳)1,950(kcal/日)

    身体活動レベルが 高い(III)
    立位や移動が多い。活発な運動など。
    18~29(歳)2,250(kcal/日)
    30~49(歳)2,300(kcal/日)
    50~69(歳)2,200(kcal/日)


    ◆高齢者の1日に必要なカロリー(エネルギー量)目安
    *健康な方のエネルギー量です。
    *高齢者年齢 70歳以上(主に70歳~75歳)

    ●♂男性
    身体活動レベルが低い(I)
    生活の殆どが座位で静的な活動が中心
    70歳以上 1,850(kcal/日)

    身体活動レベルがふつう(II)
    座位が中心だが、移動や立位、通勤、家事、買い物、軽い運動なども入る。
    70歳以上 2,200(kcal/日)

    身体活動レベルが 高い(III)
    立位や移動が多い。活発な運動など。
    70歳以上 2,500(kcal/日)


    ●♀女性
    身体活動レベルが低い(I)
    生活の殆どが座位で静的な活動が中心
    70歳以上 1,450(kcal/日)

    身体活動レベルがふつう(II)
    座位が中心だが、移動や立位、通勤、家事、買い物、軽い運動なども入る。
    70歳以上 1,700(kcal/日)

    身体活動レベルが 高い(III)
    立位や移動が多い。活発な運動など。
    70歳以上 2,000(kcal/日)


  • カロリーの計算方法について
    ◆個人に合った必要エネルギー量 目安
    個人に合った必要エネルギー量の目安となる計算方法は複数
    あるようです。
    大別すると基礎代謝量をもとに計算する方法と標準体重を基に
    計算する方法があります。

    ●基礎代謝量を計算する方法
    ①「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」(2010年版)による計算
    ②「日本人の食事摂取基準」(2005年版)による計算
    ③国立健康・栄養研究所の式(Ganpule et al., Eur J Clin
    Nutr, 2007)による計算
    ④ハリス-ベネディクトの式(欧米人を対象と日本人を対象)
    ⑤日本人に合わせた簡易式の計算方法
    などがあります。

    1日に必要なカロリー(エネルギー量)は上記の計算方法で算出
    された基礎代謝量に、個人に合った身体活動レベルや活動係数
    傷害(ストレス)係数などを掛け合わせた数値になります。

    ◆基礎代謝量(BMR)・基礎エネルギー消費量(BEE)の求め方
    基礎代謝(BM)とは生命維持の為の必要最小限のエネルギーのことです
    妊婦や小児、乳児の場合は計算方法は異なります。
    ここでは健康な成人(18歳~69歳)と高齢者(70歳以上)の
    計算式を記載しています。

    ①日本人の食事摂取基準による計算方法(厚生労働省2010年版)
    標準的な1日あたりの基礎代謝量(kcal/日)=基礎代謝基準値
    (kcal/kg/日)×体重(kg)
    基準の体重に近い人がこの計算式を利用する場合は誤差は小さいと
    されています。
    肥満の人や痩せている人は誤差が大きくなるようです。

    *基礎代謝基準値は年齢や性別ごとに基準値が決められています。

    ②「日本人の食事摂取基準」による計算方法(厚生労働省2005年版)
    基礎代謝量(kcal/日)=[基礎代謝基準値(kcal/kg/日)
    +*加算値(kcal/kg/日)]×体重(kg)

    *加算値
    男:10.8-0.173×体重(kg)
    女:8.9-0.172×体重(kg)
    加算値があってもなくても補正が十分でないことがわかり、
    2010年版(上記①)の計算式となる。

    ③国立健康・栄養研究所の式による計算方法
    (Ganpule et al., Eur J Clin Nutr, 2007)
    推定エネルギー必要量(一日に必要な摂取エネルギー)=
    [0.1238 + (0.0481×体重kg) + (0.0234×身長cm) -
    (0.0138×年齢) - *性別下記参照)]× 1000 ÷ 4.186

    *性別 
    ♂男性=0.5473 × 1 
    ♀女性=0.5473 × 2
    ※この計算方法では推定誤差が小さくなると期待されているようです。

    ④ハリス-ベネディクトの式
    ◎欧米人を対象とした計算方法
    ♂男性
    一日に必要な摂取エネルギー量=66.4730 +13.7516 ×
    体重(kg)+5.0033×身長(cm)-6.7550 ×年齢

    ♀女性
    一日に必要な摂取エネルギー量=655.0955 +9.5634 ×
    体重(kg)+1.8496×身長(cm)-4.6756 ×年齢

    ◎日本人を対象とした計算式(日本人向けに改良)
    ♂男性
    66+13.7X体重kg+5.0X身長cm-6.8X年齢

    ♀女性
    665+9.6X体重kg+1.7X身長cm-7.0X年齢

    ⑤日本人に合わせた簡易式の計算方法
    ♂男性
    14.1 ×体重(kg) +620

    ♀女性
    10.8 ×体重(kg) +620

    ⑥その他
    WHO/FAO/UNUの式
    Schofieldの式 など



  • 具体例なカロリー計算 
    基礎代謝量をもとにした計算です。
    健康な方のエネルギー量です。
    ここでは、成人(18歳~69歳)と高齢者(70歳以上)の計算式を記載しています。
    妊婦や小児、乳児の場合は計算方法は異なります。
    *基礎代謝(BM)とは、生命維持の為の必要最小限のエネルギーのことです。

    ◆日本人の食事摂取基準2010年版・基礎代謝基準値によるカロリー計算
    ●計算式
    標準的な1日あたりの基礎代謝量=▽基礎代謝基準値×体重
    推定エネルギー必要量(1日に必要な摂取エネルギー)=基礎代謝量×▽身体活動レベル 
    *基礎代謝基準値と身体活動レベルは下部のメモ参照

    ●例
    50歳の女性
    体重 50kg
    身長155cm
    身体活動レベルが低い場合(I)

    基礎代謝量=20.7×50 =1035 kcal
    1日に必要な摂取エネルギー= 1035×1. 50=1552.5kcal
    1日に必要な摂取エネルギー量は1 5 5 2 . 5 kcal

    ★基礎代謝基準値の誤差について
    標準的な体格から外れた場合は誤差が大きくなるようです。


    ◆国立健康・栄養研究所の式
    (Ganpule et al., Eur J Clin Nutr, 2007)

    ●計算式                            
    基礎代謝量=(0.1238+0.0481×体重kg+0.0234 × 身長cm-0.0138×年齢-*性別)×1000÷4.186 *女性=0.5473×2
    推定エネルギー必要量(一日に必要な摂取エネルギー)=基礎代謝量×▽身体活動レベル

    ●例
    50歳の女性
    体重 50kg
    身長155cm
    身体活動レベルが低い場合(I)

    基礎代謝量=(0.1238+0.0481×50+0.0234×155-0.0138×50-*0.5473×2) × 1000 ÷ 4.186=( 0.1238+2.405+3.627-0.69-1.0946 ×1000÷4.186=4.3712×1000÷4.186 ≒ 1044
    基礎代謝量は約1044kcal

    1日に必要な摂取エネルギー=1044×1.50=1566 kcal
    1日に必要な摂取エネルギーは1 5 6 6 k c a l

    ★上記の計算式だと肥満者を含め相対的に誤差は小さいようです。


    ◆ハリス-ベネディクトの公式:欧米人を対象としたカロリー計算
    ハリス-ベネディクトの公式は主に入院患者さんを対象とした
    場合に利用されることが多い計算式です。
    基礎代謝量をもとにした計算式です。
    ハリス-ベネディクトの式は18歳以上が対象となります。

    ●欧米人を対象とした計算式
    女性の基礎代謝量=655.0955+9.5634×体重(kg)+1.8496×身長(cm)-4.6756×年齢
    男性の基礎代謝量=66.4730+13.7516×体重(kg)+5.0033×身長(cm)-6.7550×年齢
    1日に必要な摂取エネルギー量=基礎代謝量×▽活動係数×▽傷害(ストレス)係数
    *活動係数と傷害係数は下部のメモ参照

    ●例
    50歳の女性
    体重 50kg
    身長155cm
    活動係数 1.4  
    ストレス係数 1.0

    基礎代謝量=655.0955+9.5634×50+1.8496×155-4.6756×50 =655.0955+478.17+286.688-233.78≒1186
    基礎代謝量≒1186kcal

    1日に必要なエネルギー量=1186×1.4×1.0≒1660Kcal
    1日に必要な摂取エネルギー量は約1 6 6 0 k c a l 


    ◆ハリス-ベネディクトの公式:日本人を対象としたカロリー計算
    ハリス-ベネディクトの公式は主に入院患者さんを対象とした
    場合に利用されることが多い計算式です。
    基礎代謝量をもとにした計算式です。
    ハリス-ベネディクトの式は18歳以上が対象となります。

    ●日本人を対象とした計算式
    女性の基礎代謝量=665+9.6X体重kg+1.7X身長cm-7.0X年齢
    男性の基礎代謝量=66+13.7X体重kg+5.0X身長cm-6.8X年齢
    1日に必要な摂取エネルギー量=基礎代謝量×▽活動係数×▽傷害(ストレス)係数
    *活動係数と傷害(ストレス)係数は下部のメモ参照

    ●例
    50歳の女性
    体重 50kg
    身長155cm
    活動係数 1.4
    ストレス係数 1.0

    基礎代謝量の計算=665+9.6×50+1.7×155-7.0×50 =
    665+480+263.5-350=1058.5
    基礎代謝量=1058.5kcal

    1日に必要な摂取エネルギー量の計算=1058.5×1.4×1.0≒1482
    1日に必要な摂取エネルギー量は約 1 4 8 2 k c a l 


    ◆日本人に合わせた簡易式のカロリー計算
    ●計算式
    女性の基礎代謝量=10.8 ×体重(kg) +620
    男性の基礎代謝量=14.1 ×体重(kg) +620
    1日に必要な摂取エネルギー量=基礎代謝量×▽活動係数×▽傷害(ストレス)係数
    *活動係数と傷害(ストレス)係数は下部のメモ参照

    ●例
    50歳の女性
    体重 50kg
    身長155cm
    活動係数 1.4  
    ストレス係数 1.0

    基礎代謝量=10.8 ×50 +620=1160
    基礎代謝量は1160kcal

    1日に必要な摂取エネルギー量=1160×1.4×1.0=1624  
    1日に必要な摂取エネルギー量は1 6 2 4 k c a l


    ◆標準体重からカロリーを計算する方法
    ●計算式
    1日に必要なエネルギー量=標準体重(kg)×活動別・標準体重1kg当たりの一日に必要なエネルギー

    標準体重の求め方
    標準体重(kg)=身長(m) ×身長(m)×22
    *活動別・標準体重1kg当たりの1日に必要なエネルギーは下部のメモを参照

    ●例
    50歳の女性
    体重 50kg
    身長155cm
    主婦(軽い労作)

    標準体重=1.55 ×1.55×22≒52.9
    1日に必要なエネルギー=52.9×*25≒1323
    1日に必要なエネルギー=52.9×*30=1587 
    活動別・標準体重1kg当たりの1日に必要なエネルギーは25~30kcal

    標準体重時における1日に必要なエネルギーは1 3 2 3 k c a l~1 5 8 7 k c a l

  • ◆メモ◇~~~~~
    ▽基礎代謝基準値 kcal/kg
  • 年  齢 男  性
    1~2歳 61.0 59.7
    3~5歳 54.8 52.2
    6~7歳 44.3 41.9
    8~9歳 40.8 38.3
    10~11歳 37.4 34.8
    12~14歳 31.0 29.6
    15~17歳 27.0 25.3
    18~29歳 24.0 *22.1
    30~49歳 22.3 21.7
    50~69歳 21.5 20.7
    70歳以上 21.5 20.7

    *2010年度版から 22.1kcal/kgに変更。
    2005年度版は 23.6
    ~~~~~~~~~~~
    ◇参考・引用文献
    厚生労働省HP内
    エネルギー・栄養素 PDF p45
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4e.pdf
    ~~~~~~~~~~~~
       
    ▽身体活動レベル
    *主に身体活動量の指標となる数値
    (年齢階級別にみた身体活動レベルの群分け(男女共通)
    レベル I(低い)
    18~29(歳) 1. 50
    30~49(歳) 1. 50
    50~69(歳) 1. 50
    70 以上(歳) 1. 45

    レベルII(ふつう)
    18~29(歳) 1. 75
    30~49(歳) 1. 75
    50~69(歳) 1. 75
    70 以上(歳)1. 70

    レベル III(高い)
    18~29(歳)2. 00
    30~49(歳) 2. 00
    50~69(歳)2. 00
    70 以上(歳)1. 95

    *身体活動レベル=1日当たり総エネルギー消費量 ÷1日当たりの基礎代謝量
    ~~~~~~~~~~~
    ◇参考文献
    厚生労働省HP内
    エネルギー・栄養素 PDF p50
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4e.pdf

    「日本人の食事摂取基準」(2010年版)
    http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/sessyu-kijun.html
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4e.pdf
    ~~~~~~~~~~~

    ▽活動係数・AF *参考数値例
    寝たきり(自己体動なし) 1.0~1.1
    寝たきり(自己体動あり) 1.1~1.2
    ベッド外活動(車椅子) 1.2~1.3
    ベッド外活動(歩行) 1.3~1.4
    積極的なリハビリ 1.5以上
    *文献により多少異なります。数値は確定されていないようです。
    *同じ寝たきり状態でも、病態や長期臥床か短期臥床かなどでも異なります。

    ▽傷害(ストレス)係数・SF *参考数値例
    低栄養状態 1.0 未満
    ストレスなし(術前や退院直前などの状態)1.0
    手術 1.1~1.8
    癌 1.1~1.3
    感染症 1.2~1.5  
    発熱 1.2~1.5 
    熱傷 1.2~2.0 など
    *文献により多少異なります。数値は確定されていないようです。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ◇参考・引用文献
    医学書院HP内 レジデントのための栄養塾
    http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02747_07
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ▽活動別・標準体重1kg当たりの1日に必要なエネルギー
    軽い労作(デスクワークや軽い家事など)25~30kcal   
    普通の労作(立ち仕事の多い) 30~35kcal
    重い労作(力仕事が多い)35kcal~
    ~~~~~~~~~~~~~~~~
    ◇◆◇◆~~~~~



  • 個人に合った一日に必要なカロリー計算のまとめ
    *具体例はほぼ同じ条件にしてあります。

    ◆日本人の食事摂取基準2010年版・基礎代謝基準値によるカロリー計算
    一日に必要な摂取エネルギー=基礎代謝量×身体活動レベル 

    ●具体例
    50歳の女性
    体重 50kg 
    身長155cm  
    身体活動レベルが低い場合(I)
    1 5 5 3 kcal


    ◆国立健康・栄養研究所の式によるカロリー計算
    一日に必要な摂取エネルギー=基礎代謝量×身体活動レベル 

    ●具体例
    50歳の女性
    体重 50kg
    身長155cm  
    身体活動レベルが低い場合(I)
    1 5 6 6 kcal


    ◆ハリス-ベネディクトの公式・欧米人を対象としたカロリー計算
    一日に必要な摂取エネルギー量=基礎代謝量×活動係数×傷害(ストレス)係数

    ●具体例
    50歳の女性
    体重 50kg
    身長155cm
    活動係数1.4
    ストレス係数1.0 の場合
    1 6 6 0 kcal 


    ◆ハリス-ベネディクトの公式・日本人を対象としたカロリー計算
    一日に必要な摂取エネルギー量=基礎代謝量×活動係数×傷害(ストレス)係数

    ●具体例
    50歳の女性 
    体重 50kg
    身長155cm
    活動係数1.4
    ストレス係数1.0 の場合
    1 4 8 2 kcal


    ◆日本人に合わせた簡易式のカロリー計算
    一日に必要な摂取エネルギー量=基礎代謝量×活動係数×傷害(ストレス)係数

    ●具体例
    50歳の女性 
    体重 50kg
    身長155cm
    活動係数1.4
    ストレス係数1.0 の場合のカロリー
    1 6 2 4 kcal


    ◆標準体重からカロリーを計算する方法
    一日に必要なエネルギー量=標準体重(kg) × 活動別・標準体重1kg当たりの一日に必要なエネルギー

    ●具体例
    50歳の女性 
    体重 50kg  
    身長155cm  
    主婦(軽い労作)
    1 3 2 3 kcal~1 5 8 7 kcal

    *カロリーの数値は小数点以下四捨五入してあります。



  • 経腸栄養剤・投与量のまとめ
    経腸栄養剤の投与量の目安は、個人に合った一日に必要な
    カロリーが基本になります。
    例えば1日に必要なカロリーが1500kcal、1kcal/1mlの液体の
    経腸栄養剤では対象者の状態に問題がない場合は、単純に計算
    して1日の経腸栄養剤の量は1500mlになります。

    通常は1500mlを数回に分けて投与することになります。
    特に問題がなければ1日3回にわけて投与します。
    1回に500ml の量を1時間に200ml~300mlの速さで投与します。
    *速さは目安です。

    上記は一つの例です。
    1日の投与量が同じでも投与回数や1回の量、速さなど 個人差があります
    又投与方法として1日の量を持続、又は12時間~24時間かけて
    注入する方法もあります。

    経腸栄養剤の形態(液体、半固形、固形)に関係なく濃度や
    浸透圧を保つためには経腸栄養剤の量はほぼ同じにします。
    量は同じでも注入速度は異なります。
    半固形、固形化栄養剤は主に胃瘻のときに使用されるケースが
    殆どですが注入時間は短時間ですみます。

    カロリー(糖質、脂質、タンパク質)だけではなく、ミネラル
    ビタミン等の成分も考え、不足している場合は追加します。
    又、水分の補給も大切になります。

    病態などが変化すれば栄養剤の種類や濃度、量の調節が必要に
    なります。
    呼吸器疾患、糖尿病、肝疾患、心疾患、腎疾患など疾患に
    よって栄養剤の種類、量、濃度は異なります。
    水分制限のある場合は1ml のカロリーを高くした栄養剤を使用
    する場合もあります。
    カロリー制限のある場合は1ml のカロリーを低くした栄養剤を
    使用する場合もあります。



  • 経腸栄養剤はてな?
    ◆経腸栄養剤の医薬品と食品との主な違いは?
    ●医薬品の場合
    ・臨床試験などが必要
    ・医師の処方が必要
    ・保険がきくので経済的な負担がより少ない
    ・法規は薬事法

    ●食品の場合
    ・いつでもどこでも処方箋なしで購入できる
    ・保険外なので経済的負担がより大きくなる
    ・法規は食品衛生法

    ●成分
    ・医薬品の場合は医薬品や食品添加物が配合可能
    ・食品の場合は天然食品に食品添加物を配合


    ◆食品にアレルギーのある人は? 
    牛乳にアレルギーのある人は注意する。
    経腸栄養剤には、牛乳由来のカゼインを含む種類が多いため、
    注意が必要です。

    ◆経腸栄養剤の摂取経路
    液体経腸栄養剤や粘度がさほど高くない半固形化経腸栄養剤は
    経鼻経管、胃瘻、腸瘻で可能。
    粘度の高い半固形化経腸栄養剤や固形化経腸栄養剤は、主に胃瘻で可能
    経口は全て可能。
    胃の中で半固形化できるゲル化剤もあります。
    これを使用すると経鼻経管栄養法にも使用できます。


    ◆経腸栄養剤の濃度は?
    通常は、1kcal/ml
    上記より高いものを高濃度タイプ、低いものを低濃度タイプ。


    ◆粘度と硬さ
    粘度と硬さは違います。
    固形のもので、粘度が低い食材には、
    プリンやゼリーなどがあります。
    誤嚥し難く、胃瘻栄養法の時には、管を通過しやすい利点があります。
    寒天で適度な固さに調整された食材の方がいいようです。


    ◆粘度の単位は?
    Pa・s  パスカル秒
    mPa・s  ミリパスカル秒


    ◇参考文献
    書籍
    「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 p160,p728 p1303,p1304
    「人体生理学ノート」金芳堂 p103~p105 p114
    「646食品成分表」 一橋出版 p141
    「PEG(胃瘻)栄養・適切な栄養管理を行うために」
     改訂版フジメディカル出版 p54,p55,p56 p82,p83,p184,p185
    「胃瘻PEG合併症の看護と固形化栄養の実践」日総研 p120

    インターネット
    日本流動食協会
    https://www.ryudoshoku.org/howto

    厚生労働省HP内
    経腸栄養剤の適正使用に関するお願いについてPDF
    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000191eu-img/
    2r985200000191l9.pdf

    「日本人の食事摂取基準」(2010年版)
    http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/sessyu-kijun.html

    エネルギー・栄養素 PDF p54 p61
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4e.pdf

    4.経管栄養
    https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/
    shougaishahukushi/kaigosyokuin/dl/text_07.pdf

    PEGドクターズネットワーク(PDN)HP内
    http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/02.html
    http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/02.pdf
    http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/05-02-01.html
    http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/04-06.html

    ウィキーペディアHP内
    http://ja.wikipedia.org/wiki/食餌療法
    http://ja.wikipedia.org/wiki/成分栄養剤
    http://ja.wikipedia.org/wiki/流動食
    http://ja.wikipedia.org/wiki/増粘多糖類
    http://ja.wikipedia.org/wiki/増粘安定剤
    http://ja.wikipedia.org/wiki/濃度
    http://ja.wikipedia.org/wiki/重量
    http://ja.wikipedia.org/wiki/質量
    http://ja.wikipedia.org/wiki/立方センチメートル
    http://ja.wikipedia.org/wiki/浸透圧
    http://ja.wikipedia.org/wiki/溶液
    http://ja.wikipedia.org/wiki/半透膜
    http://ja.wikipedia.org/wiki/逆浸透膜
    http://ja.wikipedia.org/wiki/基礎代謝
    http://ja.wikipedia.org/wiki/栄養
    http://ja.wikipedia.org/wiki/ハリス-ベネディクトの式
    http://ja.wikipedia.org/wiki/ボディマス指数
    http://ja.wikipedia.org/wiki/粘度
    http://ja.wikipedia.org/wiki/パスカル秒

    東京都福祉保健局HP内
    食品衛生の窓
    http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/shokuten/koryo.html

    健康長寿ネットHP内
    介護食のヒント:ミキサー食
    http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000600/hpg000000519.htm

    農林水産省HP内
    一日に必要なエネルギー量と摂取の目安
    http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/required.html

    文部科学省HP内
    「6.経管栄養 経鼻胃管(滴下型の液体栄養剤の場合)p337
    www.mext.go.jp/component/a_menu/education/
    micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2012/07/13/1323015_14.pdf