アンプルカット時の注意点と対策

◆注意点
●ガラスの細かい破片などの異物が薬液に混入しないようにする
ガラスをカットする時は微小なガラスの
破片が生じる為、薬剤への混入を防ぐ必要があります。

●細菌などの混入を避ける

●ガラスで指などに傷をつけないようにする


◆対策
●ガラス片などの異物が薬液に混入しないための対策
カットする部分への負荷を最小限にする
ことが大切になります。
特に大きなアンプル(20ml 50mlなど)は気をつけます。
力を入れすぎない
アルコール綿などの活用
指の腹全体でしっかり把持し頭部を持ち上げるようにして折る
プラスチックアンプルの使用

最近では大きなアンプルはプラスチック
アンプルに切り替えているところもあります。


●細菌などの混入を避ける為の対策
病室内での実施は緊急時以外は避ける
可能であれば、調剤室など清潔な環境下
(クリーンルーム等)で実施します。

実施する前に手を清潔にする
アルコール綿などでの消毒をしっかりする
異物などの混入を最小限に抑える(上記の対策と同じ)


●ガラスで指などに傷をつけないようにする為の対策
カットの部分に負荷をかけすぎない
怪我をし易い部位は人差指です。
カットする角度にもよりますが人差指の
第一関節の側面で把持してカットする場合があります。
この方法だと力が入り易くてカットし易
いですが、大きいアンプルの場合は怪我
をし易くなります。又カット部分の負荷
が強くなる為ガラス片が混入し易くなり
ます。ですので理想としてはなるべく
指の腹全体で把持してカットした方が安全です。

傷がついている部分が正確に確認できる様に真正面に位置させる
アンプル頭部と傷がついている部分を直角にカットすること。
斜めになると折れにくくなります。
無理に折ると形が崩れカット面があらく
なり怪我をし易くなります。又、負荷が
強くなるためガラス片が多くなります。
その為正確な位置でカットすることが重要になります。

アルコール綿や滅菌ガーゼなどをあててカットする

ゴム手袋やカットバンなどで保護
傷がつかないように前もってゴム手袋や
カットバンなどで保護しておくと安心です。

慌てないこと

力を入れすぎないこと

最初は小さいアンプルでコツをつかむ


◆まとめると
慌てないこと

無理に折ろうとしない
カットし難い場合は、傷の位置を再確認
したりアンプルカッターで再度傷をつける。

ゴム手袋やカットバンなどで指を保護
指に傷をつけない様にゴム手袋やカット
バンなどで指を保護しておく。

アルコール綿や滅菌ガーゼなどをあててカットする

最初は小さいアンプルでコツをつかむ
回数を重ねると力の入れ具合やきれいに
割れて負荷のかからない持ち方等、体が
自然に覚えてきます。

力を入れすぎないようにして下さい

大きなアンプルは特に注意して取り扱う
可能であれば大きなアンプルはプラスチ
ックアンプルに切り替えた方が安全です

注射と穿刺 項目一覧


◇参考文献
書籍
写真でわかる基礎看護技術①看護技術を基礎から理解!
(株式会社インターメディカ)
ナース必携最新基本手技AtoZ EXPERT・NURSE 保存版
(小学館)
ポケット版カルテ用語辞典 編集大井静雄 照林社発行
(小学館発売)

インターネット
ウィキペディア
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