麻酔薬、潤滑剤等について


医療機関、医師、看護師等により必要物品
や使用方法などは多少異なります。
又、患者さんの状態によっても異なる場合もあります。
一つの例として参考にして頂けたらと思います。

局所麻酔薬(表面麻酔)として、気管内
挿管で一般的に使用されているのが
キシロカインゼリーやキシロカインスプレーです。
痛みや反射を抑制する働きがあります。
キシロカインゼリーは、潤滑剤としても使用されています。
粘膜を傷つけず、挿入をスムーズにする役割があります。
気管チューブの先端から約1/2の長さまで塗布します。

経鼻挿管の場合は、鼻腔内にキシロカインゼリーを注入します。
キシロカインスプレーは、必要に応じて使用されます。
通常は意識のある方に対して使用されます
喉頭や声門部に噴霧し反射を抑制します。

キシロカインに対してアレルギーのある
場合は、 薬効を含まない潤滑剤を使用します。

 

キシロカインスプレーについて
キシロカインスプレーを気管チューブに
噴霧すると、カフが損傷したり、マーキ
ングが消失することもあるため、気管
チューブには使用しません。

鎮静剤や鎮痛剤、筋弛緩剤の使用について
緊急性や患者さんの状態によって判断されます。
一般的には、意識のある方に対しては、
鎮静剤や鎮痛剤、筋緊張で挿管が困難な
場合は、筋弛緩剤が使用されます。
投与した場合の副作用には、十分注意します。



気管内挿管 項目一覧




◇参考文献
書籍
「ロールプレイで学ぶ 呼吸ケア・呼吸管理のキーポイント」 p124~p129メディカ出版
「写真でわかる臨床看護技術② 呼吸・循環・創傷ケアに関する看護技術を中心に!」 p63~p73インターメディカ
「はじめて人工呼吸器」p12~p17メディカ出版
「ナース必携最新基本手技AtoZ」 p55~p60EXPERT・NURSE 
「器械的人工呼吸マニュアル」ナース専科」 p28~p30 文化放送ブレーン
「続カラー版マンガで見る手術と処置」 p36p~39小学館 
「最新医学大辞典」 p279 (医歯薬出版株式会社)
「イラスト救急処置マニュアル」南江堂
「気管吸引のガイドラインを完全準拠 わかる!できる!気管吸引あんしん教育ガイド」 p9~p12メディカ出版
「呼吸サポートチームのための呼吸管理セーフティーBOOK」 p106~p111 p130~p140 MCメディカ出版

インターーネット
医薬品医療機器情報提供ホームページ内
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//www.info.pmda.go.jp/go/pack/1214701R1050_1_05/