心電図(ECG)とは?
★心電図の詳細に関しては下記ページをご参照ください。
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心電図(マルチスクリーン)
循環器の外来などで、動悸がする、脈がとぶ、胸が痛いなどの症状を
訴えた場合、最初に実施される検査です。
患者さんには痛みなどの苦痛がないため、定期健康診断などの
項目にも入っています。
心臓は、毎分60〜100回の収縮と拡張を絶えず繰り返し、
全身に血液を送り出しています。
心臓の筋肉が収縮と拡張を繰り返すたびに、弱い電力が発生します。
その電力の変化を波形にして、目に見える形で記録したものが心電図です。
心電図でわかること
○心拍数(早いか、遅いか)
頻脈 徐脈
○リズム(脈に乱れがないかどうか) 不整脈の有無
二段脈、三段脈、結滞 など
○波形の異常
波形の長さや高さ、波形の有無
*各波形がもつ意味は?
P波 → 両心房の収縮
QRS波 → 両心室の収縮
ST-T波 → 両心室の回復
PQ時間 → 房室伝導時間
QT時間 → 電気的収縮時間
心電計の種類
*心電計とは心電図を記録する装置のことです。
12誘導心電計
医療機関で一般的に使用されている心電計です。
外来などで検査を受ける時に使用される、短時間で記録する心電計
モニター心電計
心臓の監視が連続して必要な時に使用される心電計。
心臓疾患のある方や重症患者さん、不整脈や、電解質異常
など、循環器の監視が必要な時に使用されます。
テープ心電計(ホルダー心電計)・携帯型心電計
不整脈や狭心症などの疑いがある時に、使用されるケースが多い。
通常は、24時間にわたって電極を装着して、テープに記録しておく。
不整脈や安静時の狭心症発作などは、短時間の検査では診断出来ない事が
多いため、24時間の検査が必要。
パソコン心電計(ECGカード)
パソコンやPDAにECGカードを接続して、心電図の波形をパソコンやPDAの画面で
見ることが出来ます。データの解析や保存など様々な利便性を備えています。
往診や病室などでもすぐ活用できます。
心電図検査の方法
一般的に実施されている方法は、12誘導です。
四肢誘導と胸部誘導の両方で12誘導です。
手順
@患者さんが時計やネックレスなどの金属製品を身につけていたら、
外してもらいます。又、靴下やストッキングも脱いでもらいます。
☆アーチファクト(ノイズ)交流障害や基線の動揺の
原因になることもあるので、外します。
A患者さんにベッドの上に、仰向けに寝てもらいます。
B両手首と両足首の内側に、電極をつけます。⇒ 四肢誘導(標準肢誘導)
☆右足はアースになります。ハムの混入を防ぎ、
人体の安全性を高める役割があります。
C次に、胸部に電極を6ヶ所つけます。⇒ 胸部誘導
※電極を取り付ける前に、皮膚と電極間の電流がよく通るように、
皮膚をアルコールの浸み込ませてあるガーゼで拭いたり、
白いクリーなどを塗ります。
※心電図検査は、通常は臨床検査技師が実施します。
医療機関によっては、看護師が実施する場合もあります。
その他の心電図検査
モニター心電図
ホルダー心電図
負荷心電図(トレッドミル)
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心電図(マルチスクリーン)
関連ページ
少しずつ追加しています。
又、見直しもしておりますので、気がついた時点で、書き直し、
修正、追記しております。
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■参考文献
書籍
「エキスパートナース・新検査マニュアル」(小学館)
「最新・医学大辞典」(医師薬出版株式会社)
「ナースのための画像の読み方マニュアル 完全保存版」(文化放送ブレーン)
「広辞苑」
インターネット
「日本核医学会」
「日本核医学会技術学会」
「ウィキペディア」
開設日: 2009/10/29
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